この記事で分かること!
・シュートに関する基本ルール
・バスケで使われるシュートスキルの種類
① レイアップシュート
② ジャンプシュート
③ フリースロー(セットシュート)
④ スリーポイントシュート
⑤ バンクシュート
⑥ ジャンピングシュート
⑦ フェイダウェイシュート
⑧ フックシュート
⑨ バックシュート
⑩ ダブルクラッチ
⑪ クローズアップシュート
⑫ スクープシュート
⑬ フローターシュート
⑭ ボースハンドシュート
⑮ ダンクシュート
シュートに関する基本ルール
バスケでは、シュートを放つ距離や状況に応じて、「1点」「2点」「3点」と入る点数が変化します。
例えば、相手の反則行為(ファウル)から得られるフリースローを決めると「1点」、スリーポイントラインより内側のツーポイントエリアからのシュートは「2点」、対してスリーポイントラインの外側からのシュートは「3点」になります。
高い点数ほど、成功率が落ちるので、一概に3点シュートを狙えば勝てると言う訳ではありません。
その時、その状況に応じて最適なシュートスキルを選択して、得点を狙う必要があるのです。
今回は、バスケにおいて豊富にあるシュートスキルの種類を解説していきます。
シュートを狙う距離や条件で点数が変化するんだね!
しかし、それだけでなく、シュートを狙う迄には、必ず邪魔をしてくるディフェンスがいるんだ!
使うシュートスキルを使い分け、修得する必要があるんだぞ!
バスケで使われるシュートスキルの種類
バスケで使われる基礎から応用のシュートスキルまで、15の種類を見ていきましょう。
① レイアップシュート
ステップを踏み込んで、ゴール付近でボールを放つ基礎的なスキルが「レイアップシュート」になります。
「ワン・ツー」のステップからアンダーハンドでボールをリリースするのが、基本的な「アンダーハンドレイアップ」と呼ばれるものになります。
基礎的なスキルになる分、レイアップシュートには様々な応用があります。
【レイアップシュートの応用】
・オーバーハンドレイアップ
ボールを持った手を真上に伸ばして、レイアップをリリースするスキル
・ワンステップレイアップ
本来の「ワン・ツー」のステップから「ツー」を除いて、1歩目で踏み切るスキル
・レイバックシュート
バックボードの真裏から手を伸ばし、レイアップを行うスキル
・パワーレイアップ
両足で踏み切り、ディフェンスとぶつかり合いながらレイアップをするスキル
【レイアップシュートのコツ】
・ボールを胸より下に下ろさない
・肩は力まずにシュートは柔らかく
・シュートと反対の手でガードを作る
② ジャンプシュート
両足で真上に踏み切り、空中でシュートを放つスキルが「ジャンプシュート」になります。
ボールを頭の上に構え、ジャンプの反動から腕の力、手首の返し、指先の感覚とボールに力を集約させて、「回転」「飛距離」「アーチ」を作ることが出来ます。
ゴールに近い距離から遠い距離まで、幅広いエリアから狙えるシュートスキルになります。
【ジャンプシュートのコツ】
・ジャンプは真っ直ぐ真上に飛ぶ
・肩の力を抜いてボールを放つ
・最高到達点でシュートリリースする
・手首を返してフォロースルーを残す
・ボールの回転と高いアーチを意識する
③ フリースロー(セットシュート)
決められた条件が成立する事で、ディフェンスの妨害がない状態から放てるシュートを「フリースロー」と言います。
ペイントエリアに描かれたフリースローレーンから放つシュートになり、シュートモーション中にディフェンスが反則を行う事で、フリースローの権利が与えられます。
ジャンプを行わずに狙いを定める「セットシュート」から放たれるのが基本的です。
【フリースローのコツ】
・膝の反動を使ってボールを飛ばす
・手首を返してフォロースルーを残す
・自分なりのルーティンを作る
【ルーティンとは?】
「習慣」という意味が含まれ、決められた動作を毎回行う事により、精神を整えてパフォーマンスを安定させる効果が期待できます。
④ スリーポイントシュート
スリーポイントラインよりも外から放たれるシュートを「スリーポイントシュート」と呼びます。
遠い距離からシュートを放つ為、成功確率は低くなりますが、通常の2点から+1点加算された、3点がチームに入ります。
安定したスリーポイントシュートを放つ為には、筋力も必要になりますが、ボールに効率良く力を伝える為に、身体全身の使い方が重要になります。
【スリーポイントシュートのコツ】
・手首のスナップでボールを弾く
・高いアーチ(ループ)を作る
・反復練習でフォームを安定させる
⑤ バンクシュート
リング後ろにあるバックボードにボールをぶつけて、シュートを決める技術が「バンクシュート」又は、「バンクショット」と言います。
力加減が難しいシュートでも、バックボードの決められた箇所に狙って当てるだけで、確実にシュートを沈められます。
また、基本的なシュートは、放物線を描く様にループ掛ける必要がありますが、バンクシュートであれば、直線的な弾道でも狙えるのが特徴です。
主に、45度の位置、ゴール下からミドルレンジの距離を中心に、バンクシュートを狙いましょう。
【バンクシュートのコツ】
・近い距離からバンクシュートを狙う
・45度の角度からシュートを狙う
・直線的な弾道でバンクシュートを狙う
⑥ ジャンピングシュート
ジャンプシュートのフォームから、跳躍が最高到達点に達する前にボールをリリースするスキルを「ジャンピングシュート」と言います。
本来のジャンプシュートよりも、クイックリリースで放てる為、ディフェンスのブロックをかわしてシュートが行えます。
また、ジャンプの勢いを殺さず、ボールに力が加わる事から、飛距離を伸ばせるメリットもあるのです。
【ジャンピングシュートのコツ】
・膝の屈伸は少なく、軽くジャンプをする
・勢いを殺さずに、ボールへ力を伝える
・ジャンプシュートとジャンピングシュートを使い分ける
⑦ フェイダウェイシュート
後ろにジャンプをしてシュートを放つスキルが「フェイダウェイシュート」になります。
基礎的なジャンプシュートのフォームから、後方に身体を反らして跳ぶ事で、ディフェンスとの間にギャップ(空間)を作り、シュートを放つことが出来ます。
実際に後ろへジャンプするのではなく、シュートに踏み切る片足を一歩後ろに下げる事で、自然に重心が後方へと下がり、スムーズな動作でフェイダウェイシュートが放てます。
【フェイダウェイシュートのコツ】
・片足を一歩後ろに踏み込んで放つ
・フェイクとして使い、ドライブを活かす
・ターンアラウンドと組み合わせて使う
⑧ フックシュート
リングに対して身体を横に構えて、片手でボールをリリースする技術が「フックシュート」になります。
比較的ゴールに近い距離で使われるスキルになり、普通のジャンプシュートではブロックされてしまう状況でも、フックシュートを使えば、ディフェンスを避けてシュートを狙えます。
腕の振りが大きい元来のフックシュートから、最小限のモーションで放たれる「ベビーフック」、リングよりも高い打点からリリースさせる「スカイフック」など、フックのバリエーションは豊富にあります。
【フックシュートのコツ】
・手首のスナップを効かせて放つ
・利き手以外でもリリース出来る様にする
・ボールを持っていない腕はガードを作る
⑨ バックシュート
バックボードの背面から手を伸ばして、シュートを放つスキルを「バックシュート」と言います。
ランニングステップから行う事で、レイアップのバックシュートである「レイバックシュート」になります。
敢えて、バックボードの後ろから狙うことで、ブロックされ難いシュートが放てます。
【バックシュートのコツ】
・ボールをバックボードにぶつけて放つ
・フィンガーロールでボールに回転を加える
⑩ ダブルクラッチ
空中で左右にボールを入れ換えて、ディフェンスをかわしてシュートを放つ技術が「ダブルクラッチ」になります。
ダブルクラッチは、高い跳躍を行う為の「滞空時間」、空中という短い時間の中でボールを操作する「ハンドリング力」、そして、ディフェンスの動きを見極める「判断力」といった、高いセンスが問われるスキルです。
その為、試合中に決まれば会場を沸かせるビッグプレーになります。
【ダブルクラッチのコツ】
・ステップの段階でディフェンス位置を把握しておく
・初心者は両手でボールを回す様にクラッチの練習する
⑪ クローズアップシュート
ランニングステップの動作からセットシュートの構えで放たれるスキルを「クローズアップシュート」と言います。
ランニングステップでゴールに進行したものの、リングとの距離が離れている場合や、ゴール下にディフェンスが密集している状況で使われます。
身体が流れたシュートになっても、セットシュートの構えで放つ事から比較的、安定してリリースが出来ます。
【クローズアップシュートのコツ】
・空中でバランスを保ちシュートを定める
・レイアップが難しい場合にクローズアップを使う
⑫ スクープシュート
アンダーハンドレイアップから、ボールを高くすくい上げ、ブロックの頭を越してリングを射抜くスキルが「スクープシュート」になります。
身長の低い選手がゴール下に構えるビッグマンに対抗する手段として、有効的な技術になります。
指先でボールに回転を加えるフィンガーロールと合わせて使う事で、少ないモーションからボールに力を加えられます。
【スクープシュートのコツ】
・ディフェンスのブロックを警戒して、1、2歩後ろからシュートを狙う
・フィンガーロールを使い回転を加える
⑬ フローターシュート
オーバーハンドレイアップから、ボールを高く浮かせて、ブロックの頭を超してリングを射抜くスキルが「フローターシュート」になります。
ボールを浮かせる点では、スクープシュートと同じですが、オーバーハンドでリリースされる点で異なります。
フローターシュートは、ブロックの高さをギリギリまで見極めて、シュートが狙える特徴があります。
【フローターシュートのコツ】
・ディフェンスのブロックを警戒して、1、2歩後ろからシュートを狙う
・手首は返さずにボールを浮かせる
・多彩なステップで踏み切れる様にする
⑭ ボースハンドシュート(両手打ち)
両手均等にボールに力を加えて、体の中心から真っ直ぐシュートを放つスキルが「ボースハンドシュート」になります。
片手でボールを支えて放たれるシュートが「ワンハンドシュート」になり、両手で放つボースハンドシュートは、別の呼び方で「ツーハンドシュート」や「両手打ち」とも呼ばれます。
力の弱い選手でも、ボールに飛距離が出せるメリットがあります。
【ボースハンドシュートのコツ】
・手首のスナップを利用してリリースする
・リリースポイントは高い位置で放つ
・肩の力を抜いてアーチを作る
⑮ ダンクシュート
リングの上から腕を伸ばし、ボールを叩きつけるシュートが「ダンクシュート」になります。
恵まれた身長や高い身体能力が必要になり、試合はおろか、練習でもダンクを決めるには、難易度の高いスキルと言えるでしょう。
身体能力が高い選手ほど、様々なバリエーションでダンクシュートを狙う事が出来ます。
【ダンクシュートの種類】
・ワンハンドダンク
ボールを片手で持ってダンクシュートを決めるスキル
・ボースハンドダンク
両手でボールを持ち、ダンクを決めるスキル
・バックダンク(リバースダンク)
バックシュートの要領で、バックボードの裏から手を伸ばしてダンクするスキル
・ウィンドミル
ボールを持った腕を風車の様に回しながら、リングに叩きつけるスキル
・スリーシックスティダンク
空中で360度自分の身体を回転させてダンクするスキル
【初心者がダンクをする為には】
・先ずはリングタッチを目標にする
・ボールを掴める様にする
・アリウープから練習をする
全てのシュートスキルの特性を理解するんだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
バスケで使われるシュートには、様々な技術があり、ディフェンスの状況に応じて最適なシュートを狙う必要があります。
オフェンスの理想は、「ゴール付近」で「ノーマーク」の状況を求めて、シュートを狙いますが、必ずしも全て上手くはいきません。
どの様な状況でも狙えるシュートスキルを磨き、技術力を高めましょう。
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