この記事で分かること!
・3対3の練習について
・3人で行うオフェンス戦術
・トライアングルオフェンス
・スタックオフェンス
・スペインピック
・UCLAカット
・3対3のオフェンス練習方法
① ハーフコート3対3
② ハーフコート3対3(ハーフサイド)
③ オールコート3対2からの3対3
3対3の練習について
5対5の試合の最中、1回のオフェンスから5人全員が得点に絡むことは滅多にありません。
試合中に見られるのは、3人でパスやドリブルから狙う3対3が多くなるのです。
今回は、オフェンス3人で作る戦術から練習方法について解説していきます。
3人で行うオフェンス戦術
3対3のシュチュエーションで、使われるオフェンス戦術について確認していきましょう。
トライアングルオフェンス
ハーフコートオフェンスの中でも、基礎的な攻撃戦術となるフォーメーションが「トライアングルオフェンス」です。
① トップの青1がウイングの青2へパスを出し、コーナーにカッティングします。
② アウトサイドの青2と青1、そして、ポストの青5が三角形を作り、攻撃のチャンスを作ります。
トライアングルオフェンスは、外と中でバランス良くスペースを取りつつも、攻撃の選択肢が非常に多く生まれる戦術と言えるでしょう。
スタックオフェンス
オンボール1対1、オフボール2対2から展開される戦術が「スタックオフェンス」です。
① トップの青1がボールをコントロールし、青5がローポストでスクリーンを作ります。
② ウイングの青3は、青5のスクリーンを使いながら、ディフェンスを外してノーマークを狙います。
ポストのスクリーンを駆使して、ゴールを狙うスタックオフェンスは、3対3の基本的な攻撃パターンになります。
UCLAカット
主に、ガード・フォワード・センターのポジションから、展開されるフォーメーションオフェンスを「UCLAカット」と言います。
① トップの青1がウイングにいる青3へパスするのと同時に、青5が青1にスクリーンをかけにいきます。
② 青5のスクリーンを使い、青1はゴールに対してカッティングを行います。
・ガードのカッティング
・センターのハイポストプレー
・フォワードの1on1
上記の様に、一瞬で攻撃の選択肢が複数作れるオフェンスエントリーになるのです。
スペインピック
基本的なピック&ロールから、更にもう1人の選手がスクリーンを作り、チャンスを広げる戦術が「スペインピック」になります。
① 青1のボールマンに対して、青5がスクリーンを作ります。
※ここまでは元来のピック&ロール
② 青1のドライブに合わせて、青4が青5のディフェンスにスクリーンを作ります。
③ 青5は、青4のスクリーン使いながらゴールへと移動し、青4は、アウトサイドへとポップアウトします。
スペインピックは、上記のパターン以外にも、青4が青1に対してスクリーンを作る方法もあります。
2人のみで行う本来のピック&ロールよりも、更にチャンスの幅が広けられる戦術になるのです。
3対3のオフェンス練習方法
3on3の連携や技術を高める為には、適切な練習を行う必要があります。
3つの対人練習で強化を図りましょう。
① ハーフコート3対3
【練習内容】
ハーフコートから、トップ、両ウイングのアウトサイド三箇所から3対3を行う練習です。
オフェンス、ディフェンス双方の準備が出来たらプレーを開始し、交互に入れ替わりながら練習します。
この3対3では、ポストプレーを使わずに、カッティングやハンドオフパスといった、アウトサイドプレー重視の攻撃を練習します。
【スキルアップポイント】
・アウトサイドスキル
・起動力
【練習人数】
オフェンス3人、ディフェンス3人の交互に実施。
【set数】
お互いにオフェンス5回、ディフェンス5の計10本で終了。
② ハーフコート3対3(ハーフサイド)
【練習内容】
コート半分に3人の選手を寄せて、3対3を行う練習になります。
トップにいるボールマンからプレーを開始し、パス、カット、スクリーンを中心に動きの中からシュートに結び付けます。
アウトサイド2人、インサイド1人の陣形は、実戦で多く見られるシュチュエーションになるので、試合を想定した練習が可能になります。
【スキルアップポイント】
・トライアングルオフェンス
・スタックオフェンス
・UCLAカット
【練習人数】
12〜15人を目安にローテーション
【set数】
10分間タイマーをセットして実施。
③ オールコート3対2からの3対3
【練習内容】
オールコートを使った練習手法です。
オフェンス3人が、フロントコートに素早くボールを運びます。
ディフェンス側は、初め2人だけ待ち受けた状況で守りを行います。
オフェンス全員がセンターラインを超えた瞬間、もう1人ディフェンスがセンターラインの外から守りに参加し、3対3の状況を作ります。
オフェンス側は、3対3の状況が作られる前に、素早くアウトナンバーを攻め込みリングを狙います。
ファーストブレイクやアウトナンバーといった、速攻の場面を想定した練習になります。
【スキルアップポイント】
・アウトナンバー
・ファーストブレイク
・判断力
【練習人数】
15人〜20人でローテーション
【set数】
10分間タイマーをセットして実施。
さいごに
オフェンス3人で繋ぐコンビネーションプレーは、試合の随所で見られるシュチュエーションです。
1人では切り崩す事が難しいディフェンスでも、周りの選手をスクリーンや囮に使う事で、チャンスを演出できるのです。
また、ハーフコートだけでなく、オールコートでの速攻の場面でも、3人で回すパスワークは、非常に重要になるオフェンスパターンなので、連携の強化を行いましょう。
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