この記事で分かること！
・トランジションとは何か
・トランジションが速いメリットについて
・トランジションが遅いデメリットについて
・トランジションの速さを上げる練習法
トランジションとは
バスケにおいて、攻守の切り返しのことを「トランジション」と呼びます。
バスケは、ゴールが対角に設置してあり、オフェンスとディフェンスがはっきりとしている競技になります。
「オフェンスからディフェンス」、若しくは、「ディフェンスからオフェンス」へと切り替えるスピードの速さが、バスケでは重要になり、ファーストブレイクなどの激しい切り返しが起こる試合を「トランジション・ゲーム」と言われます。
今回は、トランジションの速さを上げるメリットとその練習方法について解説していきます。
バスケにおいて、トランジションってどれだけ重要なんだろう？
バスケにおいて攻守の切り返しのスピードは、基本でありながらも一番大切になる考え方なんだ！
トランジションが速いメリット
チームにとって、トランジションスピードを上げることで、オフェンスとディフェンスの両方でメリットが生まれます。
① ファーストブレイクが決まりやすい
ディフェンスからオフェンスへと切り替わるスピードが上げれば、ファーストブレイクを狙った攻撃展開が出来ます。
相手がディフェンスに戻る前に、速攻を繋げることで、時間を掛けずに、簡易的に得点を取る理想的なオフェンスが可能になります。
② アウトナンバーが起こりにくい
オフェンスからディフェンスに切り替わるスピードを上げることで、ハーフコートディフェンスをしっかりと固めることが出来ます。
自軍もコートに急いで戻る（ハリーバック）事で、オフェンスに攻撃のチャンスを与えず、アウトナンバーが出来にくくなります。
トランジションが遅いデメリット
チーム全体で、トランジションが遅い場合、上記のメリットとは反対のことがデメリットになってしまいます。
オフェンスでは、ファーストブレイクが作れず、ディフェンスではアウトナンバーが起こり、攻め込まれる危険性が高くなります。
トランジションが速いチームと遅いチームでは、これ程に試合の勝敗に影響が出てしまうのです。
トランジションの速さを上げる練習法
トランジションの速さを引き上げる為には、切り返しの蹴り足が肝心になります。
トランジションスピードを上げる為にはラントレやそれを意識した練習が必要になります。
トランジションスピードを鍛える練習方法を紹介します。
① シャトルラン
【練習内容】
激しいトランジションの強化にオススメされるトレーニングがシャトルランです。
オールコートの4分の1、4分の2、4分の3、4分の4を連続で往復するトレーニングになります。
トランジションの多いバスケの実戦を想定し、短い距離から長い距離までの切り返しとスピードを意識しながら走り切る事を心掛けましょう。
【セット数】
2set〜3setを目安
② 5往復ダッシュ
【練習内容】
フルコートを連続して5回往復ダッシュするトレーニングになります。
シャトルランよりも長い距離を走り抜く必要がある為、体力強化が図れ、試合の後半でもクオリティをそのままに、トランジションを繰り返すことが可能になるのです。
【セット数】
1set〜3setを目安
③ スリーメン（三線速攻）
【練習手順】
① 初めに赤Bから赤Aに対し、パスをします。
② 赤Cはボールを見ずにゴールへ全速力で走り、赤Aは赤Bのへパスを戻します。
③ 最後に赤Bから赤Cの選手へパスをし、レイアップを決めます。
【練習内容】
トランジションで大切になる脚力と共に、ファーストブレイクの練習が行えます。
コートを往復し、パスを繋いで走る速攻は、強豪チームに必ず必要とされる練習です。
【セット数】
10分×2set〜3set 練習人数は15〜20人を目安に実施。
④ トランジションシューティング
【練習手順】
リバウンド&パス役1人とダッシュ&シュート役の計2人で行うシューティングです。
シュート役の選手は、各ポジションからハーフラインまでダッシュを行い、素早く最初の位置に戻りシュートをします。
コーナーから反対のコーナー迄の計5箇所を連続して行います。
各箇所、シュートinで次のポジションへ移動し、シュートoutでもう1往復します。
【練習内容】
実戦を想定し、動きと切り返しの中でシューティングを行います。
試合終盤の体力が消耗している状況でも、安定してシュートが行えるようになります。
【セット数】
2setを目安に実施。
全ての練習において切り返しの速さは、意識して考えるべき事だろう！
さいごに
トランジションの速度は、脚力が大切になりますが、それ以上にチーム全体の「メンタル」面の向上が必要です。
試合の中で、ミスは必ず付き物になります。
仮に、選手の1人がミスをした時に、走ることを辞めてしまい、トランジションが遅くなってしまうと勝利から遠ざかってしまいます。
ため息を吐く前に、素早く切り替える気持ちと脚力を身に付けましょう。
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