この記事で分かること!
・アーリーオフェンスとは
・3種類のオフェンスパターンについて
・ファーストブレイク
・アーリーオフェンス
・セットオフェンス
・アーリーオフェンスの攻め方
・アーリーオフェンスの流れ
・アーリーオフェンスの狙い
・アーリーオフェンスの練習について
アーリーオフェンスとは
「アーリーオフェンス」とは、ディフェンスが各々のエリアやマークを捉え切る前に、素早く攻め込むオフェンス手法を指します。
ファーストブレイクからの得点が難しい場合、ディフェンスが戻り切れていない状況を狙って、次への攻撃展開を作るのです。
強いチームこそ、このアーリーオフェンスの戦術を意識している所が多く、アーリーオフェンスを鍛える事で、より攻撃のバリエーションを増す事が可能になるのです。
今回は、アーリーオフェンスの考え方とそのシュチュエーションについて詳しく解説していきます。
オフェンスは、ファーストブレイクとセットオフェンスの2つだけだと思っていた。。。
アーリーオフェンスはその中間とも言える攻撃手法なんだ!
強いチームである程、このアーリーオフェンスを強化しているんだぞ!
3種類のオフェンスパターン
そもそもオフェンスの展開は、大きく3種類のパターンに分けられます。
アーリーオフェンスを理解する為には、ファーストブレイクとセットオフェンスの考え方を知らなければなりません。
ファーストブレイク
「ファーストブレイク」とは、ディフェンスからオフェンスへの切り替わりの場面で、パスやドリブルを使って、素早く攻め込む手法を指します。
オフェンスが得点を奪う上で理想となる攻撃手法になり、ハリーバックの遅いディフェンスの隙を突いて、ノーマークでランニングプレーを決める場面が想定されるのです。
【ファーストブレイクによる得点方法】
・ワンマン速攻
・ツーメンブレイク
・スリーメンブレイク
セットオフェンス
「セットオフェンス」とは、ハーフコートでじっくりオフェンスを組み立てる手法を指します。
オフェンスもディフェンスも、全員の準備が整った5対5の状態から得点を狙う戦略になるのです。
試合の中で最も多くなるオフェンス手法になる為、様々な動き方やチーム内でルールを定めておく必要があるのです。
【セットオフェンスによる得点方法】
・フリーオフェンス
・モーションオフェンス
・オフェンスフォーメーション
アーリーオフェンス
「アーリーオフェンス」は、ファーストブレイクからセットオフェンスへと移行するまでの、中間の攻撃と捉えるとイメージが湧きやすいでしょう。
アーリーオフェンスの別名は、「セカンダリーブレイク」とも呼ばれ、ファーストブレイクでは得点が難しい場合に、次の選択肢を探して得点チャンスを作るのです。
アーリーオフェンスの攻め方
ここからは、アーリーオフェンスの流れ、また、具体的な狙いについて確認していきましょう。
アーリーオフェンスの流れ
先ず、アーリーオフェンスを組み立てる前提として、ファーストブレイクの形が作られている必要があります。
ディフェンスからオフェンスへと切り替わるの瞬間、初めにファーストブレイクを狙います。
ファーストブレイクによる攻撃が止められた場合、2人目、3人目の選手が走り込んで、ゴールを狙うのです。(セカンダリーブレイク)
これらの様に、必ずファーストブレイクからアーリーオフェンスへと順序立ててオフェンスが作られるのです。
アーリーオフェンスの狙い
具体的に、アーリーオフェンスから得点を狙うには、3つのパターンが考えられます。
① トレーラーを使う
「トレーラー」とは、遅れて速攻に参加してくるオフェンスプレーヤーを指します。
ポジションの特徴から、インサイドの選手がトレーラーになる事が多くなり、ゴール中央にタイミングを合わせて走り抜ける事で、2次的なチャンスを狙えるのです。
ディフェンスがマークマンをピックする前に、トレーラーが走り込む事で、ランニングプレーを成立させるのです。
② アウトナンバーを狙う
二つ目のアーリーオフェンスの狙いは、「アウトナンバー」です。
アウトナンバーとは、オフェンスの人数がディフェンスの人数よりも多く、数的優位な状況が出来ている事を指します。
ファーストブレイクの様に、確実にノーマークの状況を作って得点を狙う事は難しいかもしれないですが、アウトナンバーを活かす事で、よりオフェンスが優位に攻め込む事が可能になるのです。
③ ミスマッチを突く
また、アーリーオフェンスの場面では、「ミスマッチ」も起こり易くなり、オフェンスのチャンスを作ることが出来ます。
ミスマッチとは、身長の高い選手を相手に身長の低い選手がマークを行なってしまう状況が、代表的な例として当てはまります。
アウトナンバーは作られていないものの、ディフェンスが適切なマッチアップを定められていない状況が生じ、オフェンスはそのミスマッチを突いた戦略が立てられるのです。
アーリーオフェンスの練習
① ファーストブレイク
↓
② アーリーオフェンス
↓
③ セットオフェンス
アーリーオフェンスを練習で学ぶ為には、上記の一連の流れを体で覚える事が効果的です。
① 5人のみで相手は付けずに、ディフェンスポジションから始動させます。
② Cのリバウンドの合図から、PGにパスを出し、ファーストブレイクの動きを行います。
③ 次にウイングの選手にパスを預け、PGのカッティング、インサイドプレイヤーのカッティングとアーリーオフェンスの形を作ります。
④ アーリーオフェンスから、5人でスペーシングを作り、セットオフェンスを組み立ててフォーメーションの動きに移行しましょう。
【練習内容】
ディフェンスを付けない事で、オフェンスパターンの一連の流れを丁寧に確認できる練習です。
セットオフェンスを組み立てる迄、シュートは打たずに、体でオフェンスの動作を覚えさせる事が出来ます。
【set数】
3チーム(15人程)に分かれ、10分間メンバーを入れ替えながら行いましょう。
ファーストブレイク、アーリー、セットオフェンスと一つ一つの攻撃の動きを丁寧に考える事で、実戦でのクオリティが大きく変化するぞ!
さいごに
経験者の中でもアーリーオフェンスを軽視している人もいますが、強豪チームである程、アーリーオフェンスの攻め方を重要だと考えています。
アーリーオフェンスを強く意識しているチームであれば、ディフェンス側も気を抜く事が出来ず、消耗もまた大きくなるからです。
アーリーオフェンスまでしっかりと狙い、高いパフォーマンスでオフェンスをできる様にしましょう。
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