この記事で分かること!
・スリーメン(三線速攻)とは
・スリーメンの練習方法
・セット数と練習人数
・スリーメンの練習効果
① 脚力の強化
② パススキルの向上
③ シュートスキルの向上
・スリーメンを行う上での注意点
① エンドラインをしっかり踏む
② ボールをコートに落とさない
③ 声掛けの意識
④ チーム内でルール作りをする
・スリーメンの応用(クリスクロス)とは
スリーメン(三線速攻)とは
「スリーメン」は、バスケのファーストブレイク(速攻)の練習手法です。
エンドラインから3人の選手がパスを出し合い、コートを往復してシュートを繰り返す練習になります。
速攻の場面を想定した実戦練習であると共に、体力の向上が図れるアジリティトレーニングとしても機能出来るのです。
今回は、スリーメンの動き方と注意点について詳しく解説していきます。
僕、走るメニューは、キツくて苦手だなー
スリーメンは確かに厳しい練習だ!
しかし、脚力を鍛える効果だけでなく、技術やチームワークも養う事が出来るんだ!
スリーメンの練習方法
先ず始めは、エンドラインより外から3人の選手が立ち並んで始動します。
① 中央の青2から青3へパスを送ると同時に、3人の選手が対角のゴールへ走り出します。
② パスを受けた青3は、再び中央の青2にリターンパスを返します。
③ 反対サイドを走る青1が青2からパスを受け、レイアップシュートを決めるのです。
④ 3人全員がエンドラインをしっかり踏み、同じ手順でコートを1往復して帰ってきましょう。
セット数と人数
【ミニバス〜中学生】
適正セット数:7分×2set
【高校生〜】
適正セット数:10分×2set〜3set
※間の休憩は、5分程で設定しましょう。
【人数】
15名〜20名
時間設定は短過ぎても体力の向上は望めず、長過ぎても疲労でダラけてしまいます。
人数も同じく、多過ぎると休む時間が長くなってしまう為、適正の人数を設定して取り組みましょう。
スリーメンの練習効果
短時間で効率的なトレーニングが行えるスリーメンには、1つの練習で3つの能力を鍛える事ができます。
① 脚力の強化
スリーメンを行う目的は、チーム全体の「走力」を鍛える点にあります。
全速力でコートを往復する為、バスケで大切になる脚力強化に繋がる練習と言えるでしょう。
② パススキルの向上
選手同士でボールを繋ぐスリーメンは、パススキルの向上に役立ちます。
止まった状態ではなく、動きながらパスを出し合うので、正確なコントロールと強いパスを送る必要があるのです。
③ シュートスキルの向上
スリーメンでパスを繋いだ最後は、必ずレイアップシュートでフィニッシュを狙います。
速攻を想定した実践的な動きから、確実に点を決め切るシュート力が養えるのです。
スリーメンを行う上での注意点
スリーメンを行う上で選手個人だけでなく、チーム全体で気を付けなければならない事があります。
① エンドラインをしっかり踏む
コートの往復を行う時、必ず選手全員がエンドラインを踏む意識を持ちましょう。
スリーメンは、体力向上を図るトレーニングとして機能する為、ラインを踏まなければサボりになってしまいます。
② ボールをコートに落とさない
スリーメンの途中、ボールをコートに落としてはいけません。
例えば、バウンズパスを使ったり、ドリブルを使う事は、速攻のスピードを緩めてしまうので原則は禁止にしましょう。
③ 声掛けの意識
スリーメンはチーム練習である事を理解しましょう。
仲間達と互いに声を掛け合い、練習から良い雰囲気が作れるとチームワークも良くなってきます。
コート外からも声を出して、仲間を鼓舞して盛り上げましょう。
④ チーム内でルール作りをする
チームのレベルに合わせて、細かいルール作りをしましょう。
(例
・シュートを外してしまったら、もう一往復
・ラインが踏めていなかったら、もう一往復
・1set以内に◯◯本をチームで決められなかった場合、+1set
上記の様にチームのレベルに応じて、約束事を決める事で練習に適度な負荷を掛ける事が出来ます。
また、練習のマンネリ化を防ぐ事にも繋がるでしょう。
クリスクロスの応用
スリーメンに動きの変化を加えた練習が「クリスクロス」になります。
選手同士が交差して走る事で、より実践的な速攻練習が可能となるのです。
① 先ず、青2と青3が交差してパスの受け渡しを行います。
② 更に、青1が青3と交差してパスを貰うのです。
③ 最後は、青2がゴールに向かって走り込み、青1のパスを受けてシュートをしましょう。
戻りの片道も同じ手順でパスを繋ぎ、1往復して戻ってきます。
クリスクロスも練習から取り入れ、より実戦的な練習に挑戦してみよう!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
スリーメンは、アジリティ面とスキル面の双方で、効率良く向上が図れる練習となります。
より質の高い練習を行う為には、チーム全体での約束事と雰囲気を作りが大切になる事を理解しましょう。
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