この記事で分かること!
・フリーオフェンスとは何か
・オフェンス戦術の種類
・フォーメーション
・モーションオフェンス
・フリーオフェンスのメリット
① 伸び伸びとプレーが出来る
② 個人スキルを伸ばし易い
③ 即席のチームにも対応し易い
・フリーオフェンスのデメリット
① 足が止まり易い
② 実力差が浮き彫りになる
フリーオフェンスとは
チームオフェンスを行う上で、攻撃にルールを決めず、各選手が自由に攻めて得点を狙う戦術を「フリーオフェンス」と言います。
フリーオフェンス(Free Offence)には、「自由」の意味が含まれている通り、それぞれの自由な発想を元に攻め込む事がポイントです。
自由であるからこそのメリットとデメリットが生まれるので、フリーオフェンスをチームに導入する上で、特徴を理解しておきましょう。
今回は、フリーオフェンスの基本について解説していきます。
オフェンス戦術の種類
選手5人がオフェンスを組み立てる上で、フリーオフェンス以外に2種類の手法があります。
先ずは、チームオフェンスの種類を把握していきましょう。
フォーメーション
「フォーメーション」とは、選手全員に動きが設計されているオフェンス戦術になります。
【代表的なフォーメーション】
・UCLAカット
・フレックスオフェンス
・ピック&ロール
…etc
1人でも動きが止まっていたり、間違った動きを行ってしまうとオフェンス全員の足が止まってしまいます。
個人技だけに頼らず、スクリーンやカッティングのタイミングを決めておく事で、チーム全体で得点を狙える特徴があります。
モーションオフェンス
「モーションオフェンス」は、自由な攻撃を行いつつも最低限のルールを定めて得点を狙うオフェンス戦術になります。
【モーションオフェンスのルール】
・パス&ランの徹底
・スクリーンプレーの活用
・中と外のリズム作り
…etc
動きの決められたフォーメーションと、動きが決められていないフリーオフェンスの中間的な戦略になるのです。
フリーオフェンスのメリット
ここからは、フリーオフェンスのメリットについて確認していきましょう。
① 伸び伸びとプレーが出来る
フリーオフェンス最大の利点は、選手たちが伸び伸びとプレーが行える事でしょう。
フォーメーションなど動きが決められた戦術では、時として判断が鈍り本来の力が出し切れない選手もいます。
その時その状況で、自身の発想の中で最大限のパフォーマンスを発揮出来る事が「自由な攻撃」の強みなのです。
② 個人スキルを伸ばし易い
コート上の各選手が自分の考えで得点を狙うフリーオフェンスは、個人スキルを伸ばし易いと言われています。
・シュート、ドリブル、パスの何を行うべきか?
・どこに動けば味方が攻め易いか?
試合の中で、常に思考を繰り返して得点を狙う事になる為、個人の「考える力」を身に付けられる特徴があるのです。
③ 即席のチームにも対応し易い
フリーオフェンスは、即席で作られたチームに対応し易いオフェンス戦略です。
不特定の選手が集められたピックアップゲームでは、フリーオフェンスになるのが一般的です。
初めてバスケをする場合、お互いの能力が分からないので、戦術を組み立てるフォーメーションは適さないのです。
フリーオフェンスのデメリット
自由にオフェンスが行えると言って、必ずしも利点だけがある訳ではありません。
フリーオフェンスを戦術に組み込む上でのデメリットも理解していきましょう。
① 足が止まり易い
フリーオフェンスは、個人技を優先した戦術になる為、パスよりもドリブルが多くなる傾向があります。
1人の選手がドリブルを多くつく事で、周りの選手の足が止まり易くなってしまうのです。
バスケは、動きの中で点を取る事が理想と呼ばれているので、フリーオフェンスで攻撃を組み立てる場合は注意が必要でしょう。
② 実力差が浮き彫りになる
「自由な攻撃」と言うと聞こえは良いですが、その分、個人の能力が試される戦術でもあります。
仮に相手よりもスキルが劣る場合、如実に実力差が浮き彫りになってしまう事でしょう。
相手よりも技術差が劣る場合は、チーム全員でオフェンスを組み立てるフォーメーションが有効となるでしょう。
さいごに
いかがでしょうか。
個人を活かすオフェンスとして、フリーオフェンスは効果のある戦術ですが、最低限バスケの知識がなければ難しい戦略です。
・スペーシングの理解が出来ていない
・スクリーンのタイミングが分からない
少なくとも上記の内容を理解しなければ、フリーオフェンスを機能させる事は不可能と言えるでしょう。
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