この記事で分かること!
・バスケにおける身長の重要性
・小さい選手が身に付けたいスキル 6選
① スリーポイントシュート
② ドリブルスキル
③ アシストパス
④ フローターシュート(スクープシュート)
⑤ ステップバック
⑥ ディフェンススキル
・スモールプレイヤーが高めたい能力
・プロで活躍するスモールプレイヤー
・富樫 勇樹(167cm)
・河村 勇輝(169cm)
・田臥 勇太(173cm)
・並里 成(172cm)
・マグジーボークス(160cm)
バスケにおける身長の重要性
「技術」「体力」「俊敏性」など、バスケという競技は、他の選手よりも優位にプレーする為、多くのスキルを身に付ける必要があります。
しかしバスケでは、「高さ」と言う才能の前に、どんな努力も無駄になる時があるのも事実です。
198cm
この数字は、世界最高峰のバスケリーグ「NBA」の平均身長です。
日本人男性の平均身長が、「170cm前後」になる為、如何に長身者に優れたスポーツであるかが伺えます。
では、身長の低い選手がバスケで活躍するのは不可能なのでしょうか。
今回は、バスケにおける小さい選手(スモールプレイヤー)の戦い方について解説していきます。
小さい選手は、バスケに向いてないのかな?
305mの高さがあるゴールでは、長身選手が有利に働くのが事実だが、必ずしも身長だけで勝負が決まる訳では無い!
小さい選手が身に付けたいスキル 6選
小さい選手が試合で活躍が出来るかについて、結論から答えると「可能」です。
現に平均身長は高いものの、プロのバスケリーグでも、スモールプレイヤーが活躍しているチームは多くあります。
しかし、長身選手に囲まれる中で、低身長の選手が活躍をする為には、何かに特化したスキルを手に入れる事が課題になるのです。
ここでは、スモールプレイヤーが身に付けたい武器を6つ紹介していきます。
① スリーポイントシュート
小さい選手が活躍する為には、長距離から放つ「スリーポイントシュート」を身に付ける必要があります。
スリーポイントシュートが高確率で入る事により、様々なメリットが生まれます。
・ゴール下のシュートよりブロックされ難い
・通常の2点より「3点」がチームに入る
・ディフェンスが外を警戒して中にチャンスが作られる
上記の様に、スリーポイントシュートが打てる事で、身長のアドバンテージを無くすだけでなく、アウトサイドからの得点源として活躍が期待されます。
更に、高確率でシュートを沈める事が出来れば、ディフェンスはアウトサイドを警戒する為、インサイドにスペースが生まれ易くなるメリットもあるのです。
② ドリブルスキル
ボールをコントロールし、ディフェンスを抜き去る「ドリブルスキル」は、スモールプレイヤーが会得したいテクニックになります。
小さい選手は、大きな選手に比べて小回りが利く為、ドリブルを活かした移動手段を得意とします。
また、ドリブルも常に低い位置で行えるので、細かいチェンジやキープ力に優れているのです。
アウトサイドからのシュートが警戒される事で、ディフェンスをかわして中へと切り込むドリブルテクニックも必要になるでしょう。
③ アシストパス
長身選手であれば、積極的にシュートにトライをする事でチャンスを生み出せますが、小さい選手では難しい場面も多くなります。
そこで重要になるのが、味方を活かした「アシストパス」になるのです。
自身がドリブルを使って、ディフェンスの陣形を切り崩す事で仲間の選手がノーマークになります。
そこへ的確にパスを捌く事で、自分が無理に攻めなくても味方を活かしたオフェンスが演出できるのです。
チャンスを見逃さない「視野」と素早い「判断力」を小さい選手は、身に付けましょう。
④ フローターシュート(スクープシュート)
ゴール下に長身選手が待ち構えている時でも、ボールを高く浮かせた「フローターシュート」や「スクープシュート」使う事で、ゴール付近からの得点も狙えます。
小さい選手が、基礎的な「レイアップシュート」や「ジャンプシュート」を狙っても、ディフェンスにブロックされる危険が高いです。
そこでシュートに工夫を凝らし、ブロックよりも高くボールを浮かせる事で決定率を高められるのです。
※フローターシュートについて詳しくはコチラ
※スクープシュートについて詳しくはコチラ
⑤ ステップバック
「ステップバック」とは、ドライブでマークマンを中へと押し込み、後ろに下がってシュートを狙う技術です。
後ろに踏み込み、ディフェンスとの間にスペース(空間)が作られる事でブロックの危険が無くなります。
スモールプレイヤーがシュートを狙う時、どうしてもクイックリリースで、ボールを手放さなければならない為、ステップバックを使ってゆとりのあるシュートが放てます。
⑥ ディフェンススキル
小さい選手が、相手からインサイドプレーを狙われると、高さを突かれたミスマッチでチームの弱点になる場合があります。
ゴールに近くなる程、高さのアドバンテージが強まり、よりスモールプレイヤーへ不利に働くからです。
その為、オフェンスからボールを奪う「スティール」やチームプレーでファンブルを誘う「ダブルチーム」を狙い、ディフェンスに貢献する必要があるのです。
誰よりも動き、オフェンスの隙を突いたディフェンスを磨きましょう。
スモールプレイヤーが高めたい能力
バスケで有利になる為に、身長を伸ばす事を望んでも簡単ではありません。
しかし、運動機能を伸ばす事は絶え間ない「努力」で実現が出来るのです。
スモールプレイヤーは、2つの身体機能を誰よりも強化をしましょう。
持久力
バスケは40分走り続けるスポーツになる為、おのずと「持久力」が必要になります。
試合開始では良い動きが出来ていても、後半に連れて体力が無くなっては意味がありません。
特に、スモールプレイヤーは高さを補う為、ビッグマンよりも多く走って、「ファーストブレイク(速攻)」や「アーリーオフェンス」で得点を狙う必要があるからです。
試合の最後までパフォーマンスを崩さない為にも、小さい選手が持久力を身に付ける事は必須の課題になるのです。
敏捷性
「敏捷性」とは、動作の素早さを指します。
バスケでは、敏捷性が高い事で多くのメリットを得られるのです。
・トランジションが速くなる
・ドライブやカットのキレが増す
・素早いフットワークでディフェンス出来る
大きい選手に比べて、小さい選手は敏捷性に長けている選手が多いので、長所をより強化したい所でしょう。
プロで活躍するスモールプレイヤー
国内・国外問わず、プロの世界でもスモールプレイヤーが多く活躍しています。
プロ選手の代表的なスモールプレイヤーを見ていきましょう。
富樫 勇樹(167cm)
千葉ジェッツに所属し、尚且つ日本代表でキャプテンを務める実力者が「富樫 勇樹」選手です。
卓越したボールハンドリングと安定したスリーポイントシュート、中へ切り込んではフローターで得点を量産するスモールプレイヤーのお手本と呼べるでしょう。
河村 勇輝(169cm)
富樫選手と同じく、若くして日本代表のポイントガードであり、横浜ビー・コルセアーズに所属するプロ選手が「河村 勇輝」選手です。
Bリーグの中でもトップクラスのスピードを有し、会場を沸かせるアシストと激しいディフェンスからのスティールが持ち味になります。
富樫選手とは、また違うタイプのガードで魅力のある選手と言えるでしょう。
田臥 勇太(173cm)
宇都宮ブレックスに所属し、日本人初となるNBAプレイヤー等、数々の偉業を成し遂げてきたレジェンドが「田臥 勇太」です。
素早いトランジションから味方にアシストを量産して、「勝てるバスケ」を具現化した選手になるのです。
並里 成(172cm)
群馬クレインサンダースに所属し、ファンタジスタの異名で、予測不可能なバスケで観客を盛り上げるのが「並里 成」選手です。
自分よりも大きな選手も吹き飛ばす強靭なフィジカルと、独特のリズムから生み出されるドリブルは、努力と才能の賜物でしょう。
マグジーボークス(160cm)
最後に紹介する選手は、NBAの歴史の中でも最低身長で記録(160cm)されている「マグジーボークス」選手です。
高いリーダーシップでチームを牽引し、神出鬼没のディフェンスで、数々のボールを奪って来ました。
低身長でも活躍できる、まさに世界中のスモールプレイヤーの英雄と呼べる人物なのです。
身長の高さは有利ではあるが、「絶対」ではないのだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
スモールプレイヤーが、インサイドプレーやリバウンドを強化しても限界はありますが、小回りを活かせるスキルを特化させる事で、試合での活躍が大幅に期待が出来ます。
対する長身選手は「総合力」が課題になり、主に弱点を重点的に隙を無くす為の練習を行います。
2m越えの選手が、オールラウンドに役割をこなせる程、怖いものは無いからです。
スモールプレイヤーは、皆んなと同じ練習を繰り返すだけでなく、より工夫を凝らしてバスケを考えていかなければならないでしょう。
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