この記事で分かること!
・ハイセットとは
・1-4ハイセット
・2-3ハイセット
・ハイセットの狙いについて
1.カッティング
2.ハイポストプレー
・ハイセットの動き方
1.UCLAカット
2.プリンストンオフェンス
ハイセットとは
バスケのセットオフェンスの一つに、オフェンスの位置を、ハイポスト中心に高く配置させ、ゴール下に広いスペースを作る戦略を「ハイセット」と言います。
ハイセットには、大きく2種類の配置があります。
1-4ハイセット
トップに1人、45度の位置に2人、そして、ハイポストの両エルボーに2人のインサイドを置いて始動するのが、「1-4ハイセット」になります。
フリースローライン上に、4人の選手が連なる特徴があるセットオフェンスなのです。
2-3ハイセット
アウトサイドに4人、ハイポストに1人の選手を配置させるのが「2-3ハイセット」になります。
フリースローライン上に3人の選手が連なります。
パワーフォワードのポジションをハイポストに置くか、アウトサイドに置くかで違いがあるんだね!
どちらとも共通している事は、インサイドに広いスペースを作る事なんだ!
ハイセットの狙い
ハイセットは、他のセットオフェンスに比べ、どの様な特徴があるのでしょうか。
ハイセットの狙いについて確認していきましょう。
1.カッティング
ハイセットは、ゴール下に出来た広いスペースに、「カッティング」を行い、チャンスを狙います。
広く作られた空間に対して、「カッティング」や「ドライブイン」など、動きの中から得点を狙うのが一つの狙いになるのです。
2.ハイポストプレー
ハイセットは、ハイポストの選手にボールを預け、攻撃の起点を作る「ハイポストプレー」が重要になります。
ミドルレンジからのシュートが得意な選手、尚且つ、オフェンスの中心に立つ事から、広い視野を有した選手が適任です。
優秀な選手であれば、ディフェンスを縮小させて、ハイセットを最大限に機能させる事が出来るでしょう。
ハイセットの動き方
ハイセットの動き方は、オフェンスフォーメーションと組み合わせて使う事で有効に機能します。
戦術の意図と動き方について確認していきましょう。
1.UCLAカット
ゴール下のスペースに駆け抜ける「UCLAカット」をハイセットと組み合わせましょう。
① トップの青1から45度にいる青3へパスを送ります。
② パスが渡ったのと同時に、ハイポストの青5は、青1にバックスクリーンをセットします。
③ 青1は、バックスクリーンで、カッティングを行いゴールを狙います。
④ UCLAカットでパスが入らない場合、青3は、ポップアウトした青5へパスを送ります。
⑤ 青3は、パスを出した後、ディフェンスの裏を突いてバックドアカットを狙います。
⑥ 青2と青4でハイポストで2枚のスクリーンを作り、青1がトップへと駆け上がってシュートを狙いましょう。
2.プリンストンオフェンス
ハイセットで作る代表的な戦術が「プリンストンオフェンス」です。
プリンストンオフェンスは、「バックドアカット」「アウトサイドシュート」を中心に攻撃を組み立て、選手個人で1対1を決して行わない事を徹底した戦略になるのです。
① バックドアカット(パターン1)
ハイポストにボールがある時、アウトサイドの選手達は、積極的にバックドアカットを狙います。
ディフェンスの死角を突いて、チャンスを作るのが原則です。
② バックスクリーン(パターン2)
バックドアのみならず、ハイポストの選手がバックスクリーンを作り、ゴール下での得点チャンスを演出させます。
③ アウトサイドシュート(パターン3)
カッティングを警戒して、ディフェンスのマークが甘くなった隙を突いて、積極的にアウトサイドシュートを狙います。
ハイセットとフォーメーションを組み合わせて、得点を狙うのだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
動きの中から得点チャンスを作るハイセットは、小さな選手を中心に編成されたチームに適したセットオフェンスと言えるでしょう。
また、オフェンスの中心になるハイポストプレーヤーが、いかに視野を広く味方の動きを見えるかが、重要な課題になる戦術なのです。
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