【バスケ】2-1-2ゾーンディフェンス(ツーワンツー)の基本と動き方

ディフェンス
B-MAN
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この記事で分かること

2-1-2ゾーンディフェンス(ツーワンツー)とは

2-1-2ゾーンディフェンスのポジション配置について

2-1-2ゾーンディフェンスのルール

2-1-2ゾーンディフェンスの動き方

2-1-2ゾーンディフェンス(ツーワンツー)とは

バスケにおいて、チームで事前に決められたエリアを各人が守る手法をゾーンディフェンスと言います。

その中でもディフェンスを前方に2人配置し、中間に1人、そして後方に2人を置いて守る方法が「2-1-2ゾーンディフェンス」になります。

ゾーンディフェンスで弱点となりやすい、ハイポストアタックに対応する為に、中間位置であるハイポスト付近にディフェンスをえた守り方になります。

2-3ゾーンに近いディフェンスシステムになりますが、その考え方には大きな違いがあります。

今回は、2-1-2ゾーンディフェンスの基本と動き方について解説していきます。

※ゾーンディフェンスの基本についてはこちら
※2-3ゾーンディフェンスの動き方についてはこちら

B助
B助

2-1-2ゾーンディフェンスってどんな守り方をするの?

B-MAN
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ゾーンの中でも前後中央とバランスを取った陣形になり、ゾーンの弱点になり易いハイポストをケアするディフェンスなんだ!

2-1-2ゾーンディフェンスのポジション配置

2-1-2ゾーンディフェンスの配置は、先頭の2人を機動力のあるガードポジション、中間位置を守るハイポスト付近をフォワードポジション、後方2人はビッグマンを置いたセンターポジションを配置させる事が理想的です。

代表的なゾーンシステムである2-3ゾーンや3-2ゾーンは、前方と後方に分かれて守りを固める為、インサイドかアウトサイドかにディフェンスのかたよりが出てしまいます。

中間位置にディフェンスを1人配置することにより、前方2人、そして後方2人とバランスの取れたゾーンディフェンスをできるのが特徴です。

2-1-2ゾーンディフェンスのルール

ゾーンディフェンスの守り方とマンツーの守り方では、考え方を変えなければなりません。ゾーンディフェンスのディフェンスルールについて確認してみましょう。

・ハンズアップの徹底【ゾーン共通】
・ボールマンとの距離感【ゾーン共通】
・バンプの徹底【ゾーン共通】
・ハリーバックの徹底【ゾーン共通】
・掛け声の重要性【ゾーン共通】
・ハイポストディフェンスの重要性【2-1-2特有】

ハンズアップの徹底

ゾーンは、全員が両手を高く上に挙げて、ディフェンスを大きく見せる必要があります。

広いエリアを守るゾーンにとって、小さく低く守ってしまうと、オフェンスの脅威にはなりません。

全員がハンズアップの声を掛け合い、常にオフェンスにプレッシャーを与えましょう。

ボールマンとの距離感

マンツーマンディフェンスと比較をした時に、アウトサイドでボールを保持するオフェンスには守りを少しルーズ(離れて)に行います。

自分のエリアをディフェンスする事は、場合によっては1人で2人や3人のオフェンスを守らなければならないからです。

上記の画像を例に、ゾーンディフェンスでは、ボールマンに距離を詰めてタイトに守ってしまうと、自分のエリア内の他のオフェンスにパスを出された場合、反応が遅れてしまいます。

ゾーンディフェンスにおけるボールマンに対する守りは、ハンズアップでシュートを警戒しつつ、パスに直ぐ反応が出来るディフェンスポジションを作りましょう。

バンプの徹底
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バンプとは、ゴールに向かってカッティングをするオフェンスのコースに入り、体をぶつけて侵入を阻止する技術になります。

ゾーンディフェンスでは、オフェンスがゴール近くで簡単にボールコントロールが行えない様に、体を張って動きを止めます。

ハリーバックの徹底

ハリーバックとは、ディフェンスが自軍のコートに素早く戻ることを言います。

ゾーンディフェンスは、アウトナンバーを攻められ易い傾向にある為、マンツーマンディフェンスよりも、更に戻りの速さが重要です。

掛け声の重要性

ゾーンディフェンスを敷く上で、1番に多いのがディフェンス同士の連携ミスです。

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特に、エリアとエリアの境界部分に、オフェンスがカットインした場合、ディフェンスは、どちらが守れば良いか分からず、連携ミスが起きてしまうのです。

その時に、お互いが掛け声を出し合い、どちらがマッチアップをするのか、又はダブルチームを狙いにいくのか連携を取らなければならないのです。

マンツーマン以上に、コート上の選手達がコミュニケーションを取り合い、ミスを減らす努力が必要になります。

ハイポストディフェンスの重要性

2-1-2ゾーンは、中央を守るディフェンダーの動きが重要な役割を担います。

ゾーンディフェンスの弱点は、ディフェンスが縮小してしまう事から、ハイポストにボールが集まることを嫌います。

上図の様に、ハイポスト付近を守るディフェンダーは、常にハイポストにボールを受けさせない為に、パスコースをふさいで守る必要があるのです。

2-1-2ゾーンディフェンスの動き方

2-1-2ゾーンディフェンスを行う中で、オフェンスのボールポジションに応じた、動き方を確認していきましょう。

トップのボールポジション

2-1-2ゾーンディフェンスの中で、トップにボールマンがいる場合は、前方2人いる内の1人がボールマンにプレッシャーをかけにいきます。(上記画像では、青1がマーク)

マークのやり方も、マンツーマンディフェンスの様に、ボールマンとゴールの間に立つのではなく、相手にパスを出させる場所を誘導する様に、方向付け(ディレクション)を行うことがポイントになります。

ハイポストを守る青3は、ボールマンのドライブを警戒しつつ、ハイポストのオフェンスの前に立ちパスコースをシャットアウトします。

ウイングのボールポジション

トップからウイングに対してボールが渡った時、前方1人の青2がボールマンにプレッシャーをかけにいきます。

青3はボールポジションが変わった場合でも、ハイポストのオフェンスに対して、前に立ってディフェンスを行いつつ、ボールマンのドライブの警戒をします。

もう1人の前方、青1もボールラインに合わせ、ゴールに向かい下げて守ることを心掛けましょう。

コーナーのボールポジション

コーナーのオフェンスに対してボールが渡った時、後方のディフェンスがボールマンにプレッシャーをかけます。(上記画像では、青5がマーク)

コーナーにボールポジションがある時は、ハイポストを守っていた青3もディフェンスラインを下げて、ドライブのケアを行う為にローポスト付近まで下がって守ります。

ハイポストのオフェンスのケアは、前方の青1青2がディフェンスラインを下げて、ボールを入れさせないように守りましょう。

ローポストのボールポジション

ローポストにボールポジションがある時は、積極的なダブルチームでプレッシャーをかけにいきます。

ローポストにボールが入るケースは2通り想定されます。

2-1-2ゾーン中央の青3がローポストディフェンスをしている時は、青5が挟み込む様にダブルチームを仕掛けましょう。

2-1-2ゾーンの後方、青5がローポストディフェンスを行なっている時は、ハイポストの青3おおいかぶさる様にダブルチームを仕掛けます。

その時その状況に応じたプレッシャーをかける必要があるのです。

B-MAN
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それぞれのボールポジションに応じて、2-1-2の陣形を変化させるんだ!

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さいごに

2-1-2ゾーンディフェンスは、中央を守るディフェンダーの役割がとても重要です。

ハイポストのオフェンスに対して、ボールを支配されないことは勿論必須ですが、ボールポジションに応じて、自身がどこに動けば良いかを理解する必要があるのです。

難易度の高いディフェンスシステムではありますが、上手く機能させる事が出来れば、オフェンスは非常に攻め難くなるでしょう。

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