【バスケ】セットオフェンスの種類と効果

オフェンス
B-MAN
B-MAN

この記事で分かること

セットオフェンスとは

セットオフェンスを決めるメリットについて

セットオフェンスの種類

 ① 3アウト2イン
 ② 4アウト1イン
 ③ 5アウト
 ④ ハイセット
 ⑤ トライアングル
 ⑥ ボックス

セットオフェンスのチーム適正

セットオフェンスとは

ハーフコートオフェンスを作る上で、各選手の配置をチームで決めて、攻撃を作ることを「セットオフェンス」と言います。

オフェンスの大前提となる考え方で、先ず自分たちがアウトサイド(外)とインサイド(中)の何処から攻めるのかを決めておく必要があります。

この基本となるセットオフェンスを理解していないと、フロアバランスが滅茶苦茶になり、効率的なオフェンスが組み立てられなくなるのです。

今回はセットオフェンスを作る上でのメリットとその種類について解説していきます。

B助
B助

オフェンスを行う上で、初めの立ち位置を決めることをセットオフェンスと言うんだね!

B-MAN
B-MAN

そうだぞ!

今回は、自分たちのチームに合った最適のセットオフェンスを見つけていこう!

セットオフェンスを決めるメリット

セットオフェンスを決める上で、大きなメリットは2つあります。

① フロアバランスが整えられる
② 各選手の役割が明確に分かる

① フロアバランスが整えられる

【フロアバランスとは】
ハーフコートオフェンスにおいて、選手同士が距離を保ち、お互いが攻撃をし易い様に意識する考えを「フロアバランス」と言います。
スペースを作る事から、「スペーシング」とも言われます。

自分がコート上の、どのポジションからオフェンスを始めれば良いのかが分かると、このフロアバランスを保った状態からハーフコートオフェンスを作る事が可能になるのです。

フロアバランスが取れないと、全員がシュートを狙おうとインサイドに密集してしまい、効果的なオフェンスが成立しない危険性があります。

② 各選手の役割が明確に分かる

各選手達の始動するポジションを決める事で、自分がそのポジションから何をすれば良いか課題が明確に分かります。

例えば、ハイセットの様なハイポストからオフェンスを展開する選手には、ミドルシュートやパスを捌く能力を磨く必要があります。

その他にも、ウイングポジションからオフェンスを開始する選手には、1on1スキルやアウトサイドシュートといった、自身の役割を理解する事が出来るのです。

セットオフェンスのポジションに応じた技術を磨ければ、効率的にチーム力が上がるでしょう。

セットオフェンスの種類

セットオフェンスの種類について確認していきましょう。

① 3アウト2イン

セットオフェンスにおいて、1番基本となる陣形が「3アウト2イン」になります。

アウトサイドの役割を担う選手が3人、インサイドは2人、中と外でフロアバランスの取れたセットオフェンスになります。

トップの選手からボールが始動する事を考えれば、全てのウイング、そしてインサイドへと幅広い攻撃の選択肢が作れる特徴があります。

【3アウト2インのポイント】
・フロアバランスの取れた戦略
・全ての選手に攻撃チャンスが生まれる

※3アウト2インの基本について詳しくはコチラ

② 4アウト1イン

アウトサイドに4人選手を配置し、インサイドに1人をおいたセットオフェンスが「4アウト1イン」になります。

3アウト2インのセットオフェンスから、パワーフォワード(PF)の選手をアウトサイドでプレーさせる意図があります。

インサイドにスペースが出来る分、アウトサイドからのカットインや唯一のインサイドポジションであるセンター(C)の1on1プレーが狙い易くなるメリットが生まれます。

【4アウト1インのポイント】
・センターが1対1を行い易い
・アウトサイドからのカットインがし易い

※4アウト1インの基本について詳しくはコチラ

③ 5アウト

アウトサイドに選手5人を配置させたセットオフェンスが「5アウト」になります。

インサイドに選手を1人も配置させない事で、アウトサイドからの1on1やスペースを活かしたカットインを狙う事ができます。

スモールチームに適した配置になり、特に小、中学生等の若い選手たちには、ドリブルスキルやアウトサイドの駆け引きが強化できる点から、推奨されているセットオフェンスです。

しかし戦術としては、インサイドにオフェンスがいない為、リバウンド争いやゴール下での制空権で相手チームに劣る点がデメリットとして考えられます。

【5アウトのポイント】
・チーム全体のアウトサイドスキルの強化
・インサイドにスペースが作れる

※5アウトの基本について詳しくはコチラ

④ ハイセット

ハイポストにセンター(C)を1人配置し、その他アウトサイドの選手も、ハイポストよりも高い位置から始動させるセットオフェンスを「ハイセット」と言います。

ゴール下にスペースを作る事で、バックドアカットなどのランニングプレーを積極的に狙える布陣を作ります。

アメリカの知将、ピートキャリル氏が考案したプリンストンオフェンスもハイセットから始動する戦術です。

※プリンストンオフェンスについて詳しくはコチラ

又、同じハイセットでも、ハイポストに2人の選手を配置させた「1-4」の布陣もあり、トップからガードがボールコントロールを行う事で、左右どちらからでも攻撃を作る事が出来るセットオフェンスがあります。

【ハイセットのポイント】
・効果的にバックドアカットが狙える
・2種類のハイセットポジションがある

※ハイセットについて詳しくはコチラ

⑤ トライアングル

アウトサイドに2人の選手、ハイポストに1人、ローポストに2人を配置したインサイドに特化させたセットオフェンスが「トライアングル」になります。

ハイポストからローポストへの合わせ(ハイロー)が、狙い易い戦術となり、高身長の選手を揃えたインサイドプレーやリバウンドが強みとなるセットオフェンスです。

しかし、インサイドにスペースが生まれない為、アウトサイドからカッティングが行ない辛く、動きが停滞しやすいデメリットも考えられます。

【トライアングルのポイント】
・身長を活かしたオフェンスが狙える
・安定してリバウンドが取れる

⑥ ボックス

アウトサイド1人、ハイポスト2人、ローポストに2人を配置して始動するセットオフェンスを「ボックス」と言います。

ボックスは、ナンバープレー等のフォーメーションを使う上で、基本となる立ち位置です。

ボックスから、各選手がスクリーンやカッティングを駆使して動き、得点を狙う為、アウトサイドとインサイドをバランス良く行う必要があります。

【ボックスのポイント】
・フォーメーションを使ったオフェンスが出来る
・スクリーンとカッティングが基本

セットオフェンスのチーム適正

自チームで基本となるセットオフェンスを決める時、何を基準に考えれば良いか確認していきましょう。

3アウト2インのチーム適正

中と外でバランスの取れた陣形になる3アウト2インは、チーム力が如実に表されます。
基本は、3アウト2インのセットオフェンスを使いましょう。

4アウト1インのチーム適正

3アウト2インに比べるとインサイドが1人のみになる為、強力なセンターが1人いるチームで効果的なセットオフェンスになります。

5アウトのチーム適正

スモールチームは勿論、アウトサイドも器用にこなせるビッグマンがいるチームに適したセットオフェンスになります。

ハイセットのチーム適正

中のスペースを利用し、カッティングを多用する戦術になる為、比較的に運動量のある選手が多くいるチームに適したセットオフェンスです。

トライアングルのチーム適正

強力なインサイドプレーヤーが複数人いるチームに適したセットオフェンスになります。
また、シューターがいるチームでは、安定したリバウンドが狙える為、効果的です。

ボックスのチーム適正

今まで紹介した①〜⑤までのセットオフェンスの中に組み込む事で、より攻撃にバリエーションを加える事が出来ます。

B-MAN
B-MAN

セットオフェンスをチームで決めていなければ、リスクはあってもメリットはないぞ!

さいごに

セットオフェンスは、バスケの戦術における基本となる考え方になります。

チームのリズムが悪い時や選手が慌てている時に、セットオフェンスを予めに決めておく事で、選手たち自身で間を作る事が可能になります。

自分のチームに適したセットオフェンスを考えてみましょう。

コメント