この記事で分かること!
・スペーシング(スペース)とは何か
・スペースの作り方(スペースメイク)とは
・スペーシングの練習法について
・インサイドプレイヤーのスペーシング
スペーシング(スペース)とは
ハーフコートオフェンスの時、選手同士が互いの空間(スペース)を作り合い、そのスペースを活かしたカッティングやスクリーンプレーから得点を狙う事を「スペーシング」オフェンスと言います。
選手が誰もいない空間を埋める動き、また、選手同士が意識をして、空間を作り合う動きをする事で、一人一人の動きの幅が広がりながらも、ディフェンスの守りを困難にさせ、多様なチャンスを作り出す事が出来ます。
今回は、ハーフコートオフェンスにおけるスペーシングの考えと練習方法について解説していきます。
スペーシングを意識したオフェンスってどうゆう事?
ハーフコートオフェンスはスペースを作り合うと、オフェンスを優位にやり易く行う事が出来る様になるんだぞ!
スペースの作り方(スペースメイク)
スペーシングをチームで考える上で、大事なポイントが大きく2つあります。
① 選手同士が距離を保ちコートを広く使う
スペーシングを意識したオフェンスでは、選手同士の間隔が重要になります。
上記の図の様に、オフェンスが密集している状況では、お互いが動きの邪魔をしてしまいスムーズな攻撃が行えません。
何もよりもスペースがないオフェンスでは、ディフェンスのカバーリングが簡単に行えてしまうのです。
オフェンスがお互いに一定程度の距離を保つ事が出来れば、シュート、パス、ドリブルなど個人がやり易い様にプレー出来るのです。
② スペースを埋める様に選手が意識して動く
選手同士がスペースを保っているだけでは、オフェンスは成立しません。
各選手がギャップ(空間)を埋める為の動きを行わなければならないのです。
スペースに対して自分がカッティングをする、若しくはスクリーンを使い、周りの味方を動かす事で、ディフェンスに隙が生まれてチャンスを作る事が出来るのです。
スペーシングの練習法
スペーシングの考え方がチームで統一されたら、次は体で動作を覚えさせます。
ハーフコート4対4
【練習内容】
先ず、10回を目安にオフェンス同士でパスランを中心にボールを回し合います。(10回パスを回し終わる迄、ディフェンスはスティールをしない)
各所に生まれるスペースに対して、自分がカッティングをする、若しくは、周りの選手を動かすスクリーンを作り、ギャップを埋めます。
10回を回し終わった後、ハーフコートのみで本気の4対4を行います。
4人1チームの4チームを目安に分かれ、ローテーションで攻守交代します。
【この練習のポイント】
☑️ パス&ランの徹底
☑️ スペーシングを意識したカッティング
☑️ オフボールでのスクリーンプレーの駆使
☑️ 実戦を想定した動きを行う
【練習効果】
通常のバスケの試合は、1チーム5人で行う所を、この練習では1人を抜いた4人で動きます。
4人で練習を行う効果として、本来いるべき1人分の空間が生まれ、よりスペーシングを意識した練習が行える点にあります。
また、4人のみでボールを回さなければならず、1人1人の責任が明確に分かるので、サボる事が出来ないのも、この練習の効率の良さと言えるでしょう。
【練習時間】
10分〜15分のタイマーをset
センターのスペーシング
インサイドで戦うセンターポジションは、ペイントエリアを中心にスペーシングを考えなければなりません。
各ポストで、ただ、ポジション取りを行うのではなく、意図を考えて動かなければなりません。
例えば、コーナーやウイングで1対1に強いアウトサイドプレイヤーがボールを保持した時は、ハイポスト、若しくは逆サイドのローポストに移動する事で、インサイドにスペースを作り、1対1をやり易く展開させます。
チームの特徴を理解した上でスペースを埋める、又はスペースを作る事がセンターのスペーシングで大切です。
スペーシングは、強豪チームであれば必ず必要になる考えなんだ!
さいごに
スペーシングを考えたオフェンスは、チーム全体の運動量が高くなるので注意が必要です。
オールコートのトランジションのみならず、ハーフコートの中でも、スペースを意識したカッティングやスクリーンプレーか多くなり、個人だけでなく、チーム全体での「走力」が大切になります。
高いレベルを目指すチームであれば、必ずスペーシングオフェンスの戦い方が求められるので、理解をしましょう。
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