この記事で分かること!
・ツーメン(二線速攻)とは
・ツーメンが起きるシュチュエーションについて
・ツーメンの練習方法について
・シャツーメンの応用練習
ツーメン(二線速攻)とは
ファーストブレイク(速攻)の場面でオフェンス2人がパスを繋いでシュートを決める事を「ツーメン」又は「ツーメンブレイク」と呼びます。
相手のオフェンスの綻びから、素早い展開で得点を狙う手法は理想のオフェンスの形の一つと言えます。
試合の中で、チーム同士の実力が拮抗する程、速攻の機会は少なくなります。
少ないチャンスを的確に得点出来る事が強いチームの特徴でもあります。
今回は、ツーメンの練習法から注意点について解説していきます。
ツーメンが起きるシュチュエーション
試合の中でツーメンが起きるシュチュエーションは大きく2つ想定されます。
・リバウンドからのツーメン速攻
・相手のファンブルからのツーメン速攻
リバウンドからのツーメン速攻
速攻が始まるパターンの中で多くみられるケースが、ディフェンスリバウンドから速攻で繋ぐツーメンブレイクです。
リバウンドからボールを受け、1人がパス役にもう1人がゴールに走り抜けるランナーとして、得点を狙います。
相手のファンブルからのツーメン速攻
ディフェンスラインの高い位置からスティールや相手チームのファンブルを切っ掛けにツーメンが狙う事が出来ます。
タイミング良くスティールを成功させる事が出来れば、ワンマン速攻からノーマークでシュートまで運ぶ事が出来ます。
上記2つのパターンを見て分かる様に、相手チームのオフェンスが成立しなかった時にツーメンなどの速攻が起こり易くなるのです。
ツーメンの練習方法
試合の中でツーメンなどの速攻を正確に決めるには、たくさんの練習が必要になります。
ツーメンの練習法を見ていきましょう。
ハーフコートツーメン
ウォーミングアップでも取り入れられるコート半面のみを使ったツーメン練習になります。
エンドライン2箇所に分かれ、選手2人が3メートル以上の間隔を保ち並列にパスを出し合います。
コート半分にあるセンターラインを踏み、1往復して戻り、レイアップを決めます。
・パスはお互いに素早く出し合いましょう。
・相手の一歩先にパス(リードパス)を行う事が理想です。
【人数】
10人程度を目安に実施。
【練習時間】
3〜5分で鳴動するアラームを設定。
ハーフコートツーメンからの2対1
ツーメンでアウトナンバーを攻める2対1の練習になります。
① エンドライン2箇所に分かれ、2人の選手がハーフラインまでパスを行い、折り返します
② 片側の1人がディフェンスに出て、2対1を行います。
※ 1プレー終了後、ディフェンスを行った選手はオフェンスに切り替わり、①と②の工程を繰り返し行います。
ウォーミングアップに取り入れる事で、より実戦に近い練習が行えます。
・ディフェンスも全力でボールを奪いにいきましょう。
・オフェンスはボールを止めずに素早くシュートまでいきましょう。
【人数】
10人程度を目安に実施。
【練習時間】
3分〜5分を目安に実施。
オールコートツーメン(クロス)
速攻を意識したオールコートで行うツーメンブレイクの練習になります。
① コート片サイドに2箇所と対面の2箇所の計4箇所に分かれ、青2からのリバウンドから始動します。
青2から青1へパスを出し両選手でクロスしゴールへ走ります。
② 青2の選手は弧を描く様に大きく走り込み、青1の選手はドリブルを一回だけ付き、パスを出します。
※これを左右交互に繰り返し行います。
・パッサーは、リードパスとコントロールに注意をしましょう。
・ランナーは全速力でゴールまで走る事を心掛けましょう。
【人数】
10人〜15人を目安に実施。
【set数】
5分〜7分を目安にタイマーをセット。
ツーメンの応用練習
速攻の練習は、ツーメンブレイク以外にも様々なバリエーションがあります。
スリーメン
ツーメンが2人で行う速攻に対し、3人で行う速攻がスリーメンになります。
3人でパスを回し合い、素早くレイアップシュートまで行い、1往復をする練習になります。
ファイブメン
5人でパスを繋ぎ、レイアップシュートを決める練習になります。
エンドライン5箇所に分かれ、始動します。中央の選手からハンドオフでパスを行い、シュートから往復で同じ動作を行います。
ファイブメンは5箇所それぞれ別の動線になる為、自分がどの様に動けば良いのかを把握をしましょう。
※①〜⑤はパスの順番になります。
さいごに
ツーメンブレイクは、速攻の基本であり、最高のオフェンスシュチュエーションの一つです。
試合の中でファーストブレイクが決まるとチームの雰囲気は良くなり、リズムを作る事が出来るのです。
走力で得点を狙える為に、練習からツーメンを取り入れれば、実戦で効果をもたらす事が出来るでしょう。
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