この記事で分かること!
・リード&リアクトとは
・19からなるレイヤー(層)を理解する
・基礎
・1.パス&カット
・2.ポストパス&カット
・3.ドリブルアット
・4.サークルムーブメント
・5.ベーシックポストスライド
・6.ベースラインドリブル
・拡張
・7.ピン&スキップ
・8.サークルリバース
・9.ポストスクリーン
・10.バックスクリーン
・11.マルチプルスクリーン
・12.ボールスクリーン
・13.ポストパス&カット イースト・ウエスト
・14.コーナーカット
・15.パワードリブル
・16.アドバンスド ポストスライド
・補足
・17.トランジションオフェンス
・18.プレスブレイク
・19.フルコートトラップ
リード&リアクトとは
「リード&リアクト」とは、バスケにおけるオフェンスシステムの考え方の一つになります。
「読み(Read)」と「合わせ(React)」の攻撃ルールになり、味方の動きに合わせて周りの選手がいかに反応して動くかを決めているのです。
主に、初心者がチームオフェンスについて学ぶ際、基本となる仕組みと言えるでしょう。
今回は、バスケのオフェンスシステム、リード&リアクトについて詳しく確認していきましょう。
読みと合わせの戦術、、、?
チームオフェンスを組み立てる上での基本的な考え方になるんだぞ!
19からなるレイヤー(層)を理解する
リード&リアクトは、19からなるレイヤー(層)に分けられます。
基本的なルールから上に向かうに連れて、応用を利かせた動きが求められるのです。
「基礎」、「拡張」、「補足」の三つのカテゴリーに分けて、動きを確認していきましょう。
基礎(Foundation)
基礎編は6つのレイヤーに分けられます。
チームオフェンスの基礎となる決まり事や考え方を理解していきましょう。
1.パス&カット(Pass&Cut)
先ず1つ目は、基本的な動作になる「パス&カット」についてです。
上図の様に、5アウトで攻撃が展開された事を想定します。
味方へパスを出した後は、必ずゴールに向かってカッティング(走る)をする決まりなのです。
1人がカッティングを行う事により、周りの選手達が空いた空間(スペース)を埋めに動きます。
パス&ランが行えていれば、常に流動的なオフェンスが展開出来るのです。
2.ポストパス&カット(Post Pass&Cut)
2つ目は、ポストアップを行う選手にボールが入った後の動きです。
ポストにパスを行った選手は、ポストの左右どちらかを通過しながらゴールへとカッティングを行うのです。
ディフェンスを動かしてポストプレーをさせやすくするのです。
3.ドリブルアット(Dribble-At)
ドリブルに対して、オフボールの選手がゴールに走るルールが「ドリブルアット」になります。
この時ドリブルは、ゴールに向かうドライブではなく、味方選手に向かって移動するドリブルに対してカッティングを合わせます。
スペースを作りつつ、「バックドアカット」や「フロントカット」からシュートチャンスを演出しましょう。
4.サークルムーブメント(Circle Movement)
ゴールに向かうドライブには、周りの選手が円形に回転して合わせましょう。
サークルムーブメントとは、ドライブの方向に合わせてオフボールの4人が同一方向に回転して動く決まりなのです。
上図の様に右ドライブを行った場合は、周りの選手も右に回転をし、左ドライブに対しては、左回転を行います。
ディフェンスは、ドライブをケアする為にヘルプを行うので、全員が動けばパスが合わせやすくなるでしょう。
5.ベーシックポストスライド(Basic Post Slides)
次は、ポストに選手が配置された状態からドライブが行われた場合です。
ポストにいる選手も同様に、ドライブに合わせて動きましょう。
ゴールまでのスペースを作りつつ、パスも合わせやすくなるのです。
6.ベースラインドリブル(Baseline Dribble)
6つ目は、ベースラインのドライブに対する合わせについてです。
サークルムーブメントでは、4人の選手が同一方向へ移動する説明をしましたが、ベースライン沿いのドライブでは例外があります。
ヘルプサイドのコーナーにいる選手は、パスをもらう為に構えて待ちます。
フリーでパスが受けられやすく、シュートが狙えるのです。
拡張(Enhancement)
基礎を理解した後は、応用になります。
7.ピン&スキップ(Pin&Skip)
7つ目は、「ピン&スキップ」についてです。
ピンとは「画鋲」を指し、スキップは隣の選手から更に遠くにいる選手へとボールを繋ぐ「スキップパス」を表します。
ディフェンス全体がボールマンに対して集まって来た時、フレアスクリーンからヘルプサイドへスキップパスを送りましょう。
8.サークルリバース(Circle Reverse)
ドライブの方向に合わせて、周りの選手が同一方向に回転する「4.サークルムーブメント」の応用になります。
仮にドライブがゴールまで進入できず途中で止まってしまった場合、周りの選手が逆回転に動く決まりです。
逆回転をする事でディフェンスを更に揺さぶられ、パスの選択肢を広げられるです。
9.ポストスクリーン(Post Screens)
ポストの選手がスクリーナーの役割も果たす決まりです。
ポストの選手はボールを受けに行くだけでなく、味方を動かしてチャンスを作りましょう。
10.バックスクリーン(Back Screens)
ディフェンスの背後に壁を作る「バックスクリーン」を活用しましょう。
パス&ランからスクリーンを織り交ぜる事で、より広いシュートチャンスが作られるのです。
11.マルチプルスクリーン(Multiple Screens)
複数の選手がスクリーンを作る動きが「マルチプルスクリーン」になります。
上図の様に、1人の選手に対して、2人の選手が「スタッガードスクリーン」をセットする動きが当てはまります。
スクリーナーの数を増やす事で、攻撃の幅が広げられるでしょう。
12.ボールスクリーン(Ball Screens)
ボールマンに対してスクリーンを作る攻撃オプションも考えられます。
ドリブラーが攻めあぐねている時、周りの選手がボールスクリーンを作るのです。
主にポストの選手がボールスクリーンを作りに動けば、外角から「ピック&ロール」が完成するでしょう。
13.ポストパス&カット イースト・ウエスト(Post Pass&Cut East West)
基礎で解説した「2.ポストパス&カット」の応用動作になります。
ゴール方向に対するカッティングだけでなく、横方向へと移動してリターンパスからシュートを狙いましょう。
14.コーナーカット(Corners Pass&Cut)
パス&カットを行った際、ディフェンスにゴールへの進入を防がれた時を想定します。
カッティングした選手は方向を切り返し、一番近い選手へスクリーンをかけにいきます。
味方を動かし、空いたコーナーのスペースを埋めに移動しましょう。
15.パワードリブル(Power Dribble)
ペリーメーターの位置でポストプレーを行う選手が、横方向にドリブルで移動した時、近くの選手が「ハンドオフ(手渡し)」でパスを受けにいくルールです。
パスを受けた瞬間、「ピック&ロール」を仕掛けましょう。
※ ペリメーター = スリーポイントとペイントエリアの間
16.アドバンスド ポストスライド(Advanced Post Slides)
ドライブに対するポストの合わせの応用になります。
基礎編で解説した「5.ベーシックポストスライド」では、アウトサイドのドライブに合わせて、スペースを作る様に移動する事が基本でした。
しかし、ショートコーナーに留まる最小限の動きからパスを合わせる事でフリーでミドルが狙えるのです。
敢えて、動かずにパスを待つ事も一つの選択肢と言えるでしょう。
補足(Supplemental)
そして最後は、補足と細部に渡る攻撃の決まり事です。
今までは主に、ハーフコートオフェンスの動きについて解説してきましたが、ここからはオールコートでの決まり事になります。
17.トランジションオフェンス(Transition Offense)
攻守が切り替わった瞬間を「トランジション(Transition)」と呼びます。
トランジションの場面で相手が守りの陣形を整える前が攻め込むヂャンスになるので、各選手が走るコースを定めておく事でスムーズになるでしょう。
基本は、ポイントガード(PG)がドリブルで中央突破を行い、シューティングガード(SG)とスモールフォワード(SF)が両ウイングを大きく駆け抜けます。
リバウンドを取ったパワーフォワード(PF)、若しくはセンター(C)は、トレーラーとなって遅れて攻撃に参加し、片方はゴールに向かって中央を走るのです。
重なって走るのではなく、各々がコースを決めておけば「ファーストブレイク」に繋げやすくなるでしょう。
18.プレスブレイク(Press Blake)
ボール運びの場面で相手ディフェンスがオールコートプレスをしてきた場合の対処法です。
ガードのドリブル突破だけでは、スティールをされる危険が考えられるので、「フラッシュカット」でパスを中継するのです。
プレスに対しては、「パッシングゲーム」を心掛けて対処する事が基本です、
19.フルコートトラップ(Full-Court Trips)
プレスディフェンスのダブルチーム(トラップ)には、ボールラインより後ろの位置にいる味方がパスの中継を行いましょう。
プレスディフェンスは、前方へのロングパスやドリブル突破を防ぎやすいですが、後方へのパス反応し辛い特徴があるのです。
オールコートのプレッシャーも予めパスコースを準備して落ち着いて対処しましょう。
先ず初心者は、基礎(Foundation)となる6つのレイヤーを理解すること始めよう!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
リード&リアクトの最終目標は、頭で考えず、味方とボールの動きに合わせて体を反応させる事が理想になります。
日頃の練習から攻撃の基礎を理解し、チームオフェンスのレベルを高めていきましょう。
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