この記事で分かること!
・タップ練習とは
・タップ練習のやり方について
・タップ練習の応用(オールコート連続タップ)
・タップ練習の注意点
① ワンハンドタップ(片手)の心掛け
② 最高到達点でのボールタップ
・タップ練習を行う効果
① ボディバランスが養える
② リバウンドのタイミングが掴める
③ ウォーミングアップとして効果がある
④ チームワークの底上げが行える
タップ練習とは
「タップ練習」は、バスケのチーム練習の一つになり、タップ(Tap)には、叩くという意味が含まれます。
ゴールに対して選手達が列になり、バックボードに1人1回、空中でボールタップを繰り返す練習なのです。
タップ練習を見ただけで、そのチームの普段のトレーニング量が測れる程、連続タップの安定性は変化するのです。
今回は、タップ練習の基本とやり方について解説していきます。
選手たちが流れるようにバックボードへボールをタップをしていく練習だね!
ボール感覚やリバウンドスキルを養うだけでなく、チームワークの向上としても効果が期待できる練習になるぞ!
タップ練習のやり方
先ず、タップ練習は、コート半分(ハーフコート)を使って行います。
先頭の選手から順番に、1人1回ずつジャンプしてボールをタップしていきます。
タップを行った選手は、素早くハーフラインまで走り込み、次へのタップに備えます。
選手全員で回数を声に出して、決めた目標回数に達したら、最後の選手がシュートを沈めて終わりです。
【目標回数】
左右20回ずつを目安に繰り返し実施
【目安の人数】
10人〜15人程度を目安に実施
タップ練習の応用
コート全面(フルコート)を使い、連続でタップを行う事で、チーム全体の「走力」を鍛える練習も出来ます。
ハーフコートで行われるタップ練習では、タップ後に、ハーフラインを踏んで切り返しますが、フルコートを使う事で、エンドラインを境に切り返しを行います。
移動距離が倍に伸びる分、運動量が高くなり、より脚力に負荷がかけるトレーニングへと意図が変わるのです。
【目標回数】
左右20回ずつを目安に繰り返し実施
【目安の人数】
15人程度を目安に実施
タップ練習の注意点
タップ練習を行う上で注意すべき事、また、意識しなければならない事を確認していきましょう。
① ワンハンドタップ(片手)の心掛け
タップの動作は、実践の場面でも多く使われます。
【ティップアウト】
リバウンドの場面でアウトサイドへボールを弾いて味方に送る技術
【タップシュート】
ボールを弾いてシュートを狙う技術
初心者であれば、タップ練習を両手でしっかりとコントロールすべきです。
しかし、慣れている選手は、片手でタップをコントロールさせる事で、実践の中での技術に大きく結び付けることが出来るのです。
② 最高到達点でのボールタップ
自身のジャンプの最高到達点でボールをタップしましょう。
最高到達点で安定的にタップが行える選手は、ボールの「跳ね返り」や「落ち方」の予測が出来ている選手です。
ボールの軌道が予測できれば、次への動作に素早く対応が行え、タイミングを合わせられるのです。
タップ練習を行う効果
タップを練習を取り入れる事で、どの様な効果が期待できるのでしょうか。
① ボディバランスが養える
空中でボールをコントロールするタップ練習は、ボディバランスを保てなければ上手く行えません。
強いチームであれば、選手一人一人の技術は勿論、ジャンプの最高到達点に合わせて、安定したボールタップが行えています。
バスケで必要になる「体幹」が身に付けられるです。
② リバウンドのタイミングが掴める
バックボードから跳ね返ってきたボールに合わせてタップを行うこの練習は、ランニングリバウンドのタイミングを掴むのに最適です。
ランニングリバウンドは、ゴール下を争うセンターのみならず、コート上の全てのポジションの選手が身に付けるべき技術になります。
③ ウォーミングアップとして効果がある
タップ練習は、試合前のウォーミングアップに適した練習法と言えます。
・走り込み
・跳躍(ジャンプ)
・ボールに触れる
・チーム全員で連携をとる
試合に必要となる様々な要素を「短時間」で効率良く行えるメリットがあるのです。
④ チームワークの底上げが行える
選手たちが共通の目標を達成する為の、雰囲気作りは重要な課題です。
チーム全員が一丸となって、回数を声に出して取り組むタップ練習は、チームワークの底上げが狙えるのです。
タップ練習を行う時は、雰囲気作りを重視して行いましょう。
タップ練習は試合前のウォーミングアップに最適な練習なんだ!
さいごに
タップ練習は意味が無いという人もいますが、そんな事はありません。
ボディバランス、ボール感覚、チームワークなど、バスケでは欠かせないスキルの底上げが図れるチーム練習になっているのです。
また、ウォーミングアップとしての意図だけでなく、普段の練習から取り入れる事で、更に練習強度を増すことが出来るでしょう。
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