この記事で分かること!
・スティールとは
・スティールを狙う時の注意点について
・スティールが狙える具体的な状況
・スティールを狙うコツ
・インターセプトとスティールの違い
スティールとは
ボールを保持しているオフェンスから、ディフェンスがボールを奪う事を「スティール」と言います。
スティール(Steal)には、「盗み」や「窃盗」と言う意味があり、ドリブルを行なっている選手からボールを奪う「ドリブルカット」やボールポジションが下がっているオフェンスからボールを叩いて奪う動作が挙げられます。
今回は、スティールを狙う上での基本的な考え方について見ていきましょう。
ディフェンスの理想は、オフェンスからボールを奪う事だよね!
そうだな!しかしスティールだけを狙ってしまうと、かえってオフェンスは攻め易くなってしまう事もあるんだぞ!
スティールを狙う時の注意点
スティールが成功した時、相手のオフェンスミスと共に、自分達の攻撃権を得る事が出来る為、相手との点差を離す大きなチャンスになります。
しかし、スティールだけを狙い続けた場合、相応のリスクが伴われる事を理解しなければなりません。
ファウルのリスク
まず初めに考えられるリスクがファウルトラブルです。
ボールを奪う動作の中で多い反則に「イリーガルユースオブハンズ」が挙げられます。
【イリーガルユースオブハンズ】
相手チームの選手を手を使って叩いてしまう行為が当てはまります。
以前まで「ハッキング」と呼ばれていましたが、現在ではこの名前に統一されています。
ボールを狙ったつもりが相手の体を叩いてしまい、ファウルになってしまう可能性があるので注意が必要になります。
アウトナンバーのリスク
ボールを奪う動作は、時としてオフェンスへチャンスを与える行為になり得ます。
ドリブルカットを狙ったはずが、ドリブルでかわされてしまい抜かれてしまうケースです。
スティールの動作は、ボールを奪う為にディフェンスの重心を大きくズラす必要があるので、失敗するとドライブでかわされてしまう危険性があるのです。
ドライブで抜かれた瞬間から「アウトナンバー」が発生するので、無闇にスティールを狙い過ぎるのも良くない事が分かります。
スティールが狙える状況
具体的にスティールが狙えるシュチュエーションは、どの様な状況が想定できるのかを考えていきましょう。
① リバウンド争いの後
リバウンド争いを制した後、ボールポジションが下がった隙を見逃してはいけません。
ゴール下でリバウンドを物にすれば、ボールを保持した選手は安堵してしまい、心の隙が生まれるはずです。
その一瞬の隙を狙ってスティールを狙うことが出来るのです。
② アウトナンバーディフェンス
無闇にスティールを狙うことは、アウトナンバーの危険性が生まれると言いましたが、既にアウトナンバーが作られている状況では、スティールを積極的に狙いに行く必要があります。
オフェンスの数が多くディフェンスが不利な状況下では、オフェンスのシュート成功率は高くなってしまうのは明白です。
待ちの姿勢でディフェンスをしても点を取られるのであれば、積極的にスティールやインターセプトを狙い、ピンチをチャンスに変えましょう。
③ バックファイヤー
ボールマンの背後からボールをティップする技術を「バックファイヤー」と言います。
1対1の場面などで、敢えてオフェンスにドライブを許し、後ろからボールをカットする技術になります。
しかし、審判によってドリブラーの後ろから手を伸ばし、スティールをする事を厳しくジャッジをするレフェリーもいるので注意が必要になります。
スティールは、相手のプレーが成功して心の隙が生まれている時が狙い目なんだ!
スティールを狙うコツ
ディフェンスがスティールを狙う時は、オフェンスの心理を読む必要があります。
ディフェンスが優勢な場合
スティールを狙うポイントは、ディフェンスが優位な状況で、積極的に狙いに行く事です。
例)
・オフェンスのドリブル終わり
・ダブルチームを仕掛けている時
・オフェンスがパスばかり探している時
上記の様に、オフェンスが劣勢で攻め気が無い時、スティールを狙うチャンスと言えるのです。
インターセプトとスティールの違い
ディフェンスが、オフェンスからボールを奪う動作の中には、スティール以外の考えがあります。
インターセプト
オフェンスが選手から選手へと繋ぐパスに対して、ボールをカットする動作を「インターセプト」と言います。
インターセプトとスティールは、同じボールを奪う動作でも、シュチュエーションが異なります。
しかし、現代においてスティールとインターセプトの境界線は曖昧なものになっており、インターセプト(パスカット)もスティールと言う人もいます。
さいごに
オフェンスからボールを奪うスティールは、諸刃の剣とも言われ、成功した時のチャンスは大きく広がりますが、失敗した場合は、相手に得点を許す可能性が出てくるでしょう。
実戦でスティールを狙うのであれば、相手の癖やタイミングを予測し、ここぞと言う場面で狙う事をオススメします。
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