・大学バスケの強豪とは
・強豪大学のバスケ環境について
・バスケ強豪大学の練習メニューについて
・大学バスケの朝練
・大学バスケの午後練(メイン)
・強豪大学の練習時間と休日
・バスケ強豪大学の年間スケジュール
・春の練習スケジュール
・夏の練習スケジュール
・秋の練習スケジュール
・冬の練習スケジュール
大学バスケの強豪とは
大学の部活動の中でも、強豪と言われるチームは、一部や二部で戦っている大学と言えるでしょう。
その中でも関東の大学は、優秀な選手を集めている事から全体的にハイレベルなチームが多くなります。
筆者は、関東の大学の一部で4年間、バスケを行なっていました。
大学一部の練習方法や年間を通したスケジュールについて確認していきましょう。
大学バスケってどんな練習をおこなっているんだろう。
今回は、強豪大学のバスケ環境から練習メニュー、一年間のスケジュールを見ていくぞ!
強豪大学のバスケ環境
大学の部活動でバスケを行う場合、選手達は常日頃、どの様な環境で過ごすのでしょうか。
環境面は、大学によって異なる部分があるので、必ずしも一義的ではありません。
大学の居住環境
多くの選手が寮に入り、バスケに集中する環境を作ります。
寮から比較的近い場所、若しくは、大学のキャンパスから近くに練習場所がある場合がほとんどです。
寮以外にも、一人暮らしや実家から練習に通う人も少数います。
大学の練習環境
オールコート1面、場合によっては体育館の全ての設備を自由に使うことが出来ます。
多くのチームが、バスケに打ち込める空間を作る為、時間に制限なく自由に使うことが出来ます。
また中には、トレーニングルームが完備されている体育館や、チームでトレーニングジムと契約している大学もあります。
バスケ強豪大学の練習メニュー
強豪大学と言われるチームは、普段どの様な練習を行なっているのか確認してみましょう。
大学バスケの朝練
基本的に朝練と呼べる事はチームで行いません。
各個人が時間を見つけて、シューティングやファンダメンタルといった「自主練習」を行うのが基本になります。
各選手の主体性が求められるのです。
大学バスケの午後練(メイン)
① ウォーミングアップ
ウォーミングアップには、全員で掛け声を出して行うランニングから、3分間のタイマーをセットして行う「縄跳び」又、簡易的なマットを体育館に敷いた「マット運動」を行います。
バスケ以外の、体の動かし方や使い方を刺激する為に取り入れられています。
② ストレッチ
2人1組になり、タイマーをセットして、交互にストレッチを行います。
下半身をメインに、30秒間隔で10種類程度のストレッチを行います。
③ シューティングドリル
ストレッチの2人1組のまま、シューティングドリルを行います。
ハイポストのエルボーの位置から左右交互にシュートを放ちます。
・ジャンプシュート
・ワンドリジャンプシュート
・ステップバック
上記3種類を実施し、各種類6本inで交代します。
④ スリーメン
3人で行う速攻練習が取り入れられます。
高校の時と少し違うのが、ダンクが出来る人は積極的に狙いに行き、外した場合であっても、もう一往復のペナルティはありません。
10分1setのみを行い、日によっては、5人で行うファイブメンに変わる時もあります。
⑤ ハーフコート1対1
5人程で1対1をローテーションして行います。
トップの位置にパッサーが1人、45度の位置からボールを受けて1対1をします。
負け残りで、15分を目安に繰り返し行います。
パッサー→オフェンス→負けたらディフェンスを繰り返す。
⑥ ハーフコート2対2
トップにパッサーを1人置き、45度のウイングとローポストから2対2の練習を行います。
実戦の中で、多くなる2対2のシチュエーションを「ピック&ロール」や「スタックオフェンス」を駆使して、プレーのクオリティを上げます。
※ピック&ロールについて詳しくはこちら
※スタックオフェンスについて詳しくはこちら
⑦ ハーフコート5対5
ハーフコートのみを使って、5対5の練習を行います。
オフェンスフォーメーションの確認、ディフェンスシステムの確認など、チームで約束事を作る時間になります。
流して行わず、都度監督からホイッスルが鳴り、時間を止めてプレーの認識確認と指導が入ります。
⑧ ミニゲーム(5対5)
ハーフコートで行った5対5の確認を踏まえて、7分間のミニゲームを行います。
ミニゲームは、時間を止めずに流して行い、3、4チームにランダムに分かれて試合します。
この試合形式のミニゲームを合計で、1時間程度行い、メインの練習が終了となります。
⑨ クールダウン
全員でランニングを行い、各自でストレッチをしてクールダウンに入ります。
個人によって、シューティングやファンダメンタルなど、自主練習を行い、その日のバスケを締め括ります。
⑩ ウエイトトレーニング
体の成長過程である高校生では、あまり行わなかったウエイトトレーニングを、大学では積極的に取り組みます。
小、中、高とバスケ経験が長い選手が多いことから、基本的な技術力は備えている選手がほとんどです。
他の選手と差をつける為に、ウエイトトレーニングを行い、強い体を身に付けます。
強豪大学の練習時間と休日
強豪大学と言われるチームでも、練習時間は2〜3時間の間で終わります。
それ以外で、各自でスキルアップやトレーニングを行うことが基本です。
休みは基本、週に2回、日によってボールは触らずに、ウエイトトレーニングの日だけもあります。
大学では、良くも悪くも休みや自由な時間が多くなります。
上達する選手は、自分で考えて自主練習を積める選手だけなのです。
大学バスケの年間スケジュール
強豪と言われる大学の1年間のスケジュールはどの様になっているのでしょうか。
春シーズン(3月〜5月)の練習スケジュール
【内容】
春シーズンのメインの大会は、スプリングトーナメントが行われます。
3月頃から、高校を卒業した新1年生達が合流し、合同で練習を開始します。
1年生の実力を測ると共に、新チームの連携強化を行います。
春休みも被っている事から、練習量は比較的多く、試合形式の練習からウエイトトレーニング、ランニングトレーニングと総合的な練習を行います。
夏シーズン(6月〜8月)の練習スケジュール
【内容】
夏季シーズンは、合宿が実施され、練習強度の高いトレーニングが多くなります。
練習は2部(午前、午後)と1日を通して行われ、年間で1番厳しい練習になるでしょう。
夏は、大きな大会もない事から、対外試合は少なくなります。
秋シーズン(9月〜11月)の練習スケジュール
【内容】
秋には、リーグ戦(バスケットボールリーグ)が行われます。
1部や2部といった各クラスの中で、総当りの試合があります。
毎週のように試合を繰り返し行うことから、長い期間を戦い抜く体力と、チームとしての総合力が試される期間にもなるのです。
練習に関しては、トレーニングなどの厳しい練習は基本的に行わずに、対戦チームへの対策やスキルアップを中心としたメニュー作りがされます。
冬シーズン(12月〜2月)の練習スケジュール
【内容】
冬には、大学バスケの集大成となるインカレが開催され、トーナメント形式の試合が行われます。
全国の大学生達が、最後の頂点を目指して凌ぎを削り合う戦いになるのです。
インカレが終わると、チームによっては天皇杯はありますが、基本的にはオフ期間(長期休み)に入ります。
親元に帰省する人や、また、それでもバスケに打ち込む人で分かれます。
大学バスケは、ONとOFFがはっきり分かれているからメリハリが肝心だな!
さいごに
高校生と大学生を比較した時、大きく変わるのが個人の自主性です。
成人を迎えるのも大学生の年となり、自分自身で考えて私生活や練習に打ち込む事が重要となります。
また、バスケのプレー面でもフィジカルと言った体の強さが変化していきます。
大人に負けない体作りをする為に、フィジカルトレーニングは欠かせないと言えるでしょう。
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