この記事で分かること!
・ユーロステップとは何か
・ユーロステップの足運び
・ユーロステップのやり方
・ユーロステップのコツ
・ユーロステップはトラベリング?
ユーロステップとは
「ユーロステップ」とは、バスケにおけるランニングステップの応用技術になり、通称「ジノビリステップ」とも呼ばれています。
ステップを横方向に踏み込み、目の前のディフェンスをかわしてシュートを決めるテクニックなのです。
ヨーロッパの選手が多用していた事からユーロ(Euro)の名前が付けられ、2000年代のNBAで活躍した「マヌ・ジノビリ」の名前を取って、ジノビリステップとも呼ばれています。
今回は、このユーロステップの技術について詳しく解説していきます。
ヨーロッパの選手がアメリカの選手に対抗する為に編み出されたステップなんだよね!
ステップを変化させる事で、ディフェンスをかわしてシュートが狙えるんだぞ!
ユーロステップの足運び
先ずは、ランニングステップとユーロステップの足運びの違いについて確認していきましょう。
ランニングステップ
通常のランニングステップは、最短の足運びから真っ直ぐ直線にゴールに向かって行くのが基本です。
ユーロステップ
その反面でユーロステップは、右から左、左から右へと足運びを横方向に踏み込んでディフェンスをかわす動作になるのです。
ユーロステップステップのやり方
ユーロステップのやり方について詳しく確認していきましょう。
① 先ず、一歩目の踏み込みと同時にコートを強く蹴り、横方向へと大きくステップを踏み込みます。
② 二歩目のステップで体をコントロールしながらゴールに向かって踏み切るのです。
③ 空中で体幹がブレてしまわない様にしっかりとフィニッシュに結び付けましょう。
ユーロステップのコツ
ユーロステップを実践で成功させる為のコツについて確認していきましょう。
一歩目のフェイント
ユーロステップは、「フェイント」を使って、ディフェンスとの間でズレを作りましょう。
ただ、左右にステップを踏むだけでは、ディフェンスに直ぐに反応されてしまいます。
ステップを踏み込む瞬間、進行方向とは反対にフェイントをかけてディフェンスをかわすのです。
スピードよりも歩幅
ユーロステップのコツは、歩幅を大きく踏み込む事です。
スピードを意識してしまうと、横への可動域が狭くなってしまいディフェンスを抜き切れません。
一歩目の足でコートを強く蹴り、横っ飛びで大きく跨ぐ様にステップを踏み込んでみましょう。
ボールポジションの意識
ユーロステップのモーション中、ボールをキープする位置が下に下がっていると、ディフェンスにボールを奪われる危険があります。
ステップを踏み込む時は、ボールを頭の上で保持してスティールを狙われない様にフィニッシュを心掛けましょう。
ユーロステップの練習方法
ユーロステップを会得するには、練習でイメージを作る事が大切になります。
先ずは、ユーロステップの動作を段階的に行っていきましょう。
① ステップのみを繰り返す
初めに、ボールを使わず足の動きだけを繰り返し行いましょう。
初めの内は、ステップを変化させる独特な足運びを体に覚えさせるのです。
② ドリブルからユーロステップ
次はボールを使って、ドリブルからユーロステップを行いましょう。
この時に、ディフェンスを想定してコーンなどの障害物を置いて練習すると、より実践的な感覚を掴む事が出来ます。
また、ユーロステップは、ディフェンスとの距離感が大切になります。
遠過ぎても近すぎても抜き去ることは出来ないので、ディフェンスとの距離感を覚えてタイミングを確認していきましょう。
③ シュート練習で取り入れる
レイアップのシュート練習で、積極的にユーロステップにチャレンジしましょう。
高いレベルの選手程、シュートを決める事だけでは無くディフェンスを想定した動きが行えています。
普段から実践をイメージして、練習に取り組むのです。
ユーロステップはトラベリング?
独特なリズムになるユーロステップは、トラベリングになり易いテクニックです。
特に「ゼロステップ」のルールが導入される以前までは、トラベリングとジャッジする審判が多く難しい判断が問われていました。
【ゼロステップとは】
ボールのキャッチと同時に片足がコートについている時、その片足は0歩目とカウントされる
上記の様にゼロステップがルールとして認められてからは、ユーロステップも一つのスキルとして認められ、トラベリングとジャッジされる事は少なくなりました。
ユーロステップとランニングステップを使い分ければ、自由に得点を狙う事が出来るのだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
近年で多く見かけるユーロステップは、あくまでランニングシュートの応用技術という認識を持ちましょう。
基本となるランニングステップが出来て、初めてユーロステップの使い分けが出来るのです。
ディフェンスの立ち位置に応じて、華麗にシュートを沈めましょう。
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