この記事で分かること!
・バスケにおけるパスの重要性について
・バスケで使うパスの種類
① チェストパス
② プッシュパス(ワンハンドプッシュパス)
③ オーバーヘッドパス
④ サイドハンドパス
⑤ アンダーハンドパス
⑥ ハンドオフ
⑦ フックパス
⑧ ショルダーパス
⑨ ビハインドザバックパス
⑩ スピンパス
⑪ タップパス
⑫ エルボーパス
・掛け合わせて使われるパススキル
⑬ バウンズパス
⑭ リードパス
⑮ ノールックパス
⑯ ループパス
⑰ アリウープパス
・その他パススキル
⑱ アウトレットパス
⑲ キックアウト
⑳ レッグスルーパス
バスケにおけるパスの重要性
バスケで使われるパスの種類は豊富にあります。
試合中では、ディフェンスのポジションや状況によって、パススキルを使い分ける必要があるのです。
また、ドリブルやシュートと異なり、パスは必ず受け取る相手がいる「チームプレー」になります。
味方が受け取り易く、尚且つ、シュートに結び付けるアシストを狙う為には、実戦で使われるパスの種類を理解していく必要があるでしょう。
今回は、バスケで使うパススキルの種類を細かく解説していきます。
バスケのパスが重要なのは分かるけど、種類がたくさんあって覚えられないよー
今回は、バスケで使われるパススキルを20種類紹介するぞ!
バスケで使うパスの種類
バスケで使われるパスの種類を確認していきましょう。
① チェストパス
両手でボールを掴み、胸から真っ直ぐ腕を伸ばして、パスを送るスキルを「チェストパス」と言います。
バスケ特有のパススキルになり、様々な場面で使われる基礎的な技術になります。
身体の中心から両手で投げる為、中距離から長距離まで、幅広く試合で使う事が出来るパスです。
【チェストパスを上手く出すには?】
・手首のスナップを意識する
・綺麗な縦回転のバックスピンをかける
・身体全身の連動でパスを出す
② プッシュパス(ワンハンドプッシュパス)
片手でボールを押し出して、パスを送る技術を「ワンハンドプッシュパス」若しくは、単に「プッシュパス」と呼びます。
ディフェンスをかわしつつも、少ないパスモーションでボールが送れる為、チェストパスと同じぐらい実戦で使われる技術です。
バスケの基本姿勢である「トリプルスレッド」とよく組み合わせられます。
【トリプルスレッドとは?】
ボールマンの基本姿勢になり、「シュート」「パス」「ドリブル」の3つが行えるポジショニングを「トリプルスレッド」と言います。
【プッシュパスを上手く出すには?】
・押し出す手の反対はボールを添えるだけ
・ボールはお腹の横からパスをする
※プッシュパス(ワンハンドプッシュパス)について詳しくはコチラ
③ オーバーヘッドパス
自分の頭の上から両腕を伸ばして、パスを送る技術を「オーバーヘッドパス」と言います。
身長差のあるディフェンスを相手に、頭の上を通すパスとなり、シュートフェイクと組み合わせると、アシストを狙い易くなります。
また、ボール運びや速攻など、ロングパスとしても使えるスキルなので、実践の中で幅広い活用が出来ます。
【オーバーヘッドパスを上手く出すには?】
・手首の返しを利用して腕は振り抜かない
・ジャンプは真上に飛んでバランスを保つ
・シュートフェイクと合わせてアシストを狙う
④ サイドハンドパス
ボールを持った片手を真横に伸ばし、手首のスナップを利用して、パスを送る技術を「サイドハンドパス」と言います。
目の前にいるディフェンスをかわす為に、片足も真横に踏み込んでパスコースの確保をします。
「バックドアカット」の時に、多く使われ、バウンズパスと併用して使うと成功しやすいです。
【サイドハンドパスを上手く出すには?】
・パスの際、片足を外側に大きく踏み込む
・腕は振り抜かず、手首のスナップで投げる
・バウンズパスと併用して利用する
⑤ アンダーハンドパス
下投げでボールを送るパススキルを「アンダーハンドパス」と呼びます。
シュートやオーバーヘッドパスを警戒しているディフェンスの足元を狙い、低い弾道でパスを狙えます。
サイドハンドパスと同じく、パスを出す手と同じ足を横へ踏み込めば、ディフェンスとのギャップが作れて容易にパスを通せます。
【アンダーハンドパスを上手く出すには?】
・パスの際、片足を外側に大きく踏み込む
・腕は振り抜かず、手首のスナップを使う
⑥ ハンドオフ
ボールマンとレシーバーの距離が近い時に行う、手渡しパスを「ハンドオフ」と言います。
止まった状況からのハンドオフとドリブル中の動いている状況から行う「ドリブルハンドオフ」があります。
ただ、手渡しでボールを渡すのではなく、味方を囮にしてディフェンスを翻弄する事が出来る為、単純な技術に見えて使い方次第で、様々なチャンスを作れるパススキルになります。
【ハンドオフを上手く出すには?】
・オフェンス同士の距離はなるべく縮める
・ディフェンスにボールを隠す様にハンドオフをする
・手渡しの直前までディフェンスの動きを見極める
⑦ フックパス
フックシュートと同じ要領で、頭上から片手を伸ばしてパスを送る技術を「フックパス」と言います。
タイトなディフェンスを受けている時に有効で、ディフェンスに対して体を横に構える事で、スティールのリスクを減らします。
ゴール付近でフックシュートと見せかけて、フックパスを使うとより効果的です。
【フックパスを上手く出すには?】
・出来るだけ腕は伸ばしてパスをする
・最高到達点からパスを送る
・フックシュートと同じフォームでパスをする
⑧ ショルダーパス
野球の投げ方の様に、片手でボールを遠くに投げ飛ばす方法を「ショルダーパス」と言います。
ショルダーパス以外にも「ベースボールパス」や「タッチダウンパス」など、様々な呼び方があります。
基本的に、ロングパスを投げる為だけに使われるので、速攻の展開でよく見られますが、正確なコントロールが難しいパスでもあります。
【ショルダーパスを上手く出すには?】
・体のタメを作って投げる
・肘は伸ばして遠心力を意識する
⑨ ビハインドザバックパス
自身の背中にボールを回して、横方向にいる味方にパスを送る技術を「ビハインドザバックパス」と呼びます。
背中にボールが隠れる事で、目の前のディフェンスは、ボールの軌道が読めなくなるトリックパスです。
自分自身もボールが見えないので、パスのコントロールが難しく、レシーバーとの呼吸も合わせなければ上手く成功しません。
【ビハインドザバックパスを上手く出すには?】
・手首のスナップを意識する
・肩関節の柔軟性を高める
・必要最低限のハンドリング力を身に付ける
⑩ スピンパス
両手でボールに強いスピンをかけて、バウンドと同時に軌道を変化させるパスを「スピンパス」と呼びます。
正確に横回転をかけなければ、思わぬ方向にパスが飛んでいってしまいます。
ポストで面を取るセンターにスピンパスは使われ、ディフェンスをかわしながら、パスを送る事が出来ます。
【スピンパスを上手く出すには?】
・両手でしっかりと横回転を加える
・片足を横方向に踏み込んでパスを出す
⑪ タップパス
レシーバーがキャッチするのではなく、ボールを手で弾いてパスを送る技術を「タップパス」と言います。
自分にディフェンスが集まり、他のオフェンスがフリーになっている時に、ボールキャッチの時間ロスを割いて、一瞬のチャンスを狙います。
オフェンスとディフェンスの位置を把握して、瞬間的な判断が求められる技術でもあります。
【タップパスを上手く出すには?】
・ボールをタップする前に選手達の動きを把握する
・タップパスの判断は一瞬で決める
⑫ エルボーパス
肘にボールをぶつけて、ボールの軌道を変化させるスキルが「エルボーパス」になります。
ビハインドザバックパスの応用として使われ、背中からパスを通すと見せかけて、肘にボールをぶつけてパスの方向を変えます。
実戦では、滅多に見ることが出来ないトリックパスの一つになります。
【エルボーパスを上手く出すには?】
・ビハインドのモーションを大きく見せる
・アウトナンバーの時に狙う
掛け合わせて使われるパススキル
パスは弾道やタイミングを敢えて変化させる事により、更にバリエーションを増やす事が可能になります。
⑬ バウンズパス
ボールをコートに1度バウンドさせて、味方にパスを送る技術を「バウンズパス」と呼びます。
コートにボールを跳ね返させる事により、レシーバーとタイミングを合わせたパスを出せる特徴があります。
また、上手い選手であれば、味方選手を誘導させたい場所にバウンドさせる事で、オフェンスのコントロールも可能になるのです。
【バウンズパスを上手く出すには?】
・ディフェンスの足元にバウンドを狙う
・バウンドとノーバウンドを使い分ける
⑭ リードパス
レシーバーの進行方向の1歩先に対して、パスを送る事を「リードパス」と呼びます。
1歩先にパスを行う事で、レシーバーはスムーズなキャッチが行え、円滑に次への動作に繋げることが出来ます。
また、動きが停滞している選手に対し、敢えて空間にパスを出せば、パッサーがオフェンスを意図的に操ることが可能になります。
【リードパスを上手く出すには?】
・バウンズパスと使う事でタイミングが合わせ易い
・ロングパスの時は2、3歩先にリードパスを出す
⑮ ノールックパス
パスをする対象の選手を見ないで、ボールを送る技術を「ノールックパス」と言います。
敢えて視線を逸らす事で、ディフェンスに動きを悟られずに、アシストを狙うことが出来ます。
しかし、対象の選手を見ない分、パスコントロールが定まらないリスクも考えられるので注意が必要です。
【ノールックパスを上手く出すには?】
・全体の視野を広く持つ
・普段から味方との意思疎通を図る
・必ず騙すディフェンスがいる事を心掛けをする
⑯ ループパス
ディフェンスの頭の上を越える様に、アーチを作って味方にパスを送るスキルを「ループパス」と呼びます。
直線的な弾道と放物線を描く弾道を使い分ける事で、ディフェンスのタイミングをズラしてチャンスを作れます。
ポストのポジション取りの際、ディフェンスがオフェンスの前に立って、パスコースを防ぐ時に、ループパスは効果的です。
【ループパスを上手く出すには?】
・ディフェンスがギリギリ届かない軌道を作る
・直線的な弾道のパスと使い分ける
⑰ アリウープパス
上がったボールを空中でキャッチして、着地をせずに、そのままシュートを決めるプレーを「アリウープ」と言います。
そして、アリウープに繋がる高い位置に上げられるパスを「アリウープパス」と呼ぶのです。
ボールを上げる高さ、シュートをする選手のタイミングなど、実戦で成功させる為には、難易度の高い技術になります。
【アリウープパスを上手く出すには?】
・パッサーとレシーバーの意思疎通
・シュートする選手の最高到達点にボールを上げる
その他パススキル
その他、状況によって区別されるパスについて見ていきましょう。
⑱ アウトレットパス
リバウンドを取り、人の少ないアウトサイドへパスを送る事を「アウトレットパス」と呼びます。
リバウンド争いをしたゴール付近では、人が密集しており、スティールやファンブルが起きる可能性があります。
比較的、人が少ないアウトサイドにボールを送ることで、安全に攻撃のチャンスを作ることが出来ます。
【アウトレットパスを上手く出すには?】
・リバウンドの段階から周りの選手の立ち位置を把握しておく
⑲ キックアウト
ボールマンがインサイドに進入し、アウトサイドへパスをする事を「キックアウト」と言います。
主に、ゴールにドライブを行い、ヘルプディフェンスにより、フリーになったアウトサイドの選手にシュートを打たせる状況などが、想定されます。
試合の中で、多く見られるプレーになる為、素早い判断力と視野の広さが大切になります。
【キックアウトを上手く出すには?】
・出来る限りディフェンスを寄せ付ける
・ディフェンスの動きを読み冷静に判断する
⑳ レッグスルーパス
ディフェンスの股にボールを通して、味方にパスを繋げる技術を「レッグスルーパス」と言います。
また、アリウープ時に、空中で自分の脚と脚の間にボールを通して、ボールを上げるトリックパスもレッグスルーパスと呼ばれます。
両方とも、実戦の中で使われる事は、滅多にありませんが、決まれば会場が沸き上がるビッグプレーになります。
その時その状況に応じて最適なパスを味方へ送るんだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
バスケで使われるパスは、基礎的なモノから会場を熱狂させるトリックパスまで、幅広い種類が存在します。
その時、その状況によって最適なパスを味方に送るには、パスの種類を覚え、技術を磨く必要がある事を知りましょう。
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