この記事で分かること!
・シューターとは何か
・一流シューターの条件について
・チームにシューターがいるメリット
・シューターとして活躍する為には
・一流シューターの適正
・シューターになる為の練習
・シューターの種類
シューターとは
チームにとって、アウトサイドからのシュートを積極的に狙い、高い確率でシュートを沈める選手の事を「シューター」と呼びます。
シューティングガード(2番)のポジションの選手が主に任せられ、チームにとっての役割は、「スリーポイントを決める」事になります。
ただ、闇雲にアウトサイドシュートを打ち続ければ、シューターと呼ばれる訳ではなく、最低限の成功率がなければいけません。
今回は、シューターの条件と考え方について解説をしていきます。
遠くからバンバン決めるシューターってカッコ良いよね!
一流のシューターを目指す為には、条件が必要なんだぞ!
一流シューターの条件とは
チームにとって、優秀なシューターの条件を考えていきましょう。
① シュート力に1番の自信がある
バスケのオフェンスは、パスやドリブル、1on1スキルなどの様々な能力が試されますが、シューターとしての1番の条件は、他のどのスキルよりも「シュート力」に自信がある事と言えるでしょう。
ドリブルが1番に自信がある選手は、ドリブルの上手いシューティングガードです。
自分でも、第三者が見ても、シュートに1番の自信があり、上手いと思われる選手がシューターと言えるのです。
② ここぞと言う場面でシュートを決める
絶対に外せない場面でシュートを沈められる事が、シューターの条件と言えるでしょう。
もちろん、簡単な事ではありませんが、重要な場面でシュートを決める事で、チームメイトからの信頼も厚くなります。
厳しい展開でシュートを決められる選手であれば、いざと言う時にパスが回って来る事でしょう。
③ 相手チームからも警戒される
相手ディフェンスがシュートを警戒して徹底的なマークをされる事は、優秀なシューターの証です。
シュートを警戒される事は、簡単にシュートを打つ事が出来なくなりますが、それ程に、相手チームは、自分のシュート力を怖がっている証拠と言えるでしょう。
チームにシューターがいるメリット
チームにシューターがいるメリットについて見ていきましょう。
チームの得点力が大幅に上がる
バスケットボールという競技は、遠い位置からシュートを決めると通常の2点よりも、1.5倍多い3点がチームに与えられます。
高確率で決められるシューターがチームにいる事は、大量得点のチャンスに繋がります。
ディフェンスを広げられる
シューターがチームにいる事で、ディフェンスを広げて、インサイドにスペースを作る事が出来ます。
オフェンスのセオリーは、「ゴールに近く」「ノーマークの状況」で得点を狙う事が望まれます。
チームにアウトサイドから得点を狙える選手がいない場合、ディフェンスは、ゴール付近に守りを固め、スペースを作ることが出来ません。
強力なシューターがいる事で、オフェンスの攻め易さと戦術の選択肢を増やす事が出来るでしょう。
シューターとして活躍する為には
シューターは、如何にノーマークのシュチュエーションを作れるかも重要となります。
レベルの高いシューターであれば、ディフェンスのマークを掻い潜り、自分が狙い易いタイミングを演出できます。
2つの方法について確認していきましょう。
① カッティングを駆使する
目の前のディフェンスを振り切る為に、オフボールの状態から、素早く動いてボールを受ける動作を「カッティング」若しくは、「カット」と言います。
カッティングの動き方は様々にあり、ボールマンへ貰いに行く動作から、敢えて遠ざかる動作など、ディフェンスのポジショニングや守り方に応じて、動きを変化させます。
カッティングが上手く扱える選手であれば、フリーでボールを受けてシュートを狙うことが可能になります。
② スクリーンを使う
カッティングの動きだけで、ディフェンスを振り切る事が出来ない場合は、味方が壁を作る「スクリーンプレー」を活用しましょう。
味方のオフェンスが定位置にスクリーンをセットさせる事で、その壁を利用し、ディフェンスを外す事が可能になります。
オフェンス同士のチームプレーとなる為、事前に行うチーム練習と実戦中の瞬発的な連携が必要となります。
一流シューターの適正
優秀なシューターは、精神面や心構えも大切になります。
プレッシャーに強い
・残り時間が少ない場面
・点差が拮抗している場面
・このシュートを外したら負けてしまう場面
チームにとって優秀なシューターであれば、上記の様な重要な局面でボールが回って来る事が多いでしょう。
緊張感が高まる状況下で、如何にプレッシャーに押し潰されずにシュートを放つ事が出来るか、精神的な強さが試されます。
冷静沈着
シュートは”水物”と呼ばれる様に、遠距離から放つシュートは、成功確率が常に変化します。
その日のコンディションやゴールの感覚、距離感など、シュートタッチが優れない場合でもシューターである以上は、アウトサイドシュートを狙い続ける事が役目になるのです。
どれ程、その日のタッチが悪くても、感情的にならずに、冷静に自己分析を行い、シュートの修正を行える「クレバー」な精神が必要となります。
シューターになる為の練習
チームのシューターとして認められる為には、誰よりもシュート練習について考えなければなりません。
ただ、漠然と時間を掛けて、1000本のシューティングを行うよりも、試合を想定した100本のシューティングの方が、効果は高いと断言できます。
1人で行うシューティング練習
1人で行うシューティングは、考えなしにリングに向かって、ボールを放つだけではいけません。
1本1本シュートに“意味”を持たせて放ちましょう。
優秀なシューターは、普段のシューティングから自然に、この①、②を考えて練習をしています。
例えば、100本のシュート練習を自分で課した時、その内の20本を①のフォーム確認を行います。
・ボールの貰い足
・下半身の連動
・力の入れ方
・手首の返し
・フォロースルー
など、自分のフォームに狂いがないか、改善のポイントはあるかをチェックしながらシューティングをします。
フォームの確認を行った後、②の状況を想定しながら、残りの80本のシューティングを行います。
目の前にディフェンスがいる事を考え、なるべく試合と同じ感覚の中でシューティングを行います。
同じペースでシュートを放つのではなく、場合によっては1対1を想定しながら、ドリブルを駆使しながらシュートを放ちましょう。
この様に、1本のシュートに意味を持たせる事で、シューティングの効果を高める事が出来るのです。
複数人で行うシューティング練習
2人以上の複数人でシューティングを行う場合、1人よりも効率的なシューティング練習が行えます。
2つの練習方法について確認していきましょう。
2人で行うシューティング
【練習手順】
リバウンドとパス役を1人置き、シューティングを行います。
パス役は、シューターの真正面に投げるのではなく、動きの中で進行方向の1歩先に対して、パスを出します。
10本程度を目安に成功本数を自分達で定めて、交代しながらシューティングを行います。
【練習内容】
シューターが自分でボールを拾わない事で、リバウンドを行う工数を省き、尚且つ、パスを受ける一連の流れからのシュート練習を行う事ができます。
トランジションシューティング
【練習手順】
リバウンド&パス役1人とダッシュ&シュート役の計2人で行うシューティングです。
シュート役の選手は、各ポジションからハーフラインまでダッシュを行い、素早く最初の位置に戻りシュートをします。
コーナーから反対のコーナー迄の計5箇所を連続して行います。
各箇所、シュートinで次のポジションへ移動し、シュートoutでもう1往復します。
【練習内容】
実戦を想定し、動きと切り返しの中でシューティングを行います。
試合終盤の体力が消耗している状況でも、安定してシュートが行えるようになります。
シューターの種類
シューターと一言に言っても、様々なタイプがあり、また、求められる内容も変化します。
クラッチシューター
重要な局面で何本もシュートを沈めるシューターを「クラッチシューター」と言います。
英語で”Clutch”は、掴むという意味があります。
流れとシュート感覚を掴み、アウトサイドを決められるシューターになるのです。
クイックシューター
素早いシュートモーションからリリースが出来る選手を「クイックシューター」と呼びます。
身長が低い選手やショットクロックが残り僅かの時に有効的な技術になります。
ワンポイントシューター
試合を通して起用される選手ではなく、チームにとって、ここ1番でアウトサイドシュートが必要な時に起用されるシューターを「ワンポイントシューター」と言います。
短い出場時間の中で、役割をアウトサイドシュートを決める事だけに的を絞る為、激しいプレッシャーが掛かりますが、シュートを成功した時のメリットは、大きくなります。
一流のシューターになる為には、常日頃からのシューティングも大切だが、練習の取り組み方も大切になるんだ!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
優秀なシューターの条件は、安定した確率でアウトサイドシュートを決める事が1番ですが、そのシュートに行くまでの動作やシュチュエーションが非常に重要となるのです。
また、技術面だけでなく、安定した精神状態を作る事もシューターとして大切な事と言えるでしょう。
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