この記事で分かること!
・ディレイオフェンスとは何か
・ディレイオフェンスのやり方について
・ディレイオフェンスのメリット
・ディレイオフェンスのデメリット
ディレイオフェンスとは
バスケのオフェンス戦術の一つになり、ショットクロックを最大限に使って、ゆっくりと攻撃を仕掛けることを「ディレイオフェンス」と言います。
ディレイ(Delay)には、「遅延」や「遅滞」と言った意味があります。
バスケのオフェンスは、ディフェンスが戻り遅れた状況を攻め込む、「ファーストブレイク」や「アーリーオフェンス」が基本の考え方です。
しかし、あえて攻撃を遅らせて、じっくりと攻め込むことで、様々な効果が期待できます。
今回は、ディレイオフェンスのやり方からそのメリットについて解説していきます。
※ファーストブレイクについて詳しくはこちら
※アーリーオフェンスについて詳しくはこちら
早く攻め込むことがバスケでは有利じゃないの?
あえて、ゆっくりと攻撃することも時としてディフェンスに効果的に作用するんだぞ!
ディレイオフェンスのやり方
バスケのルール上、オフェンスのショットクロックは、「24秒」と定められています。
オフェンスに切り替わってから、24秒以内にシュートを狙う必要があるのですが、その間ディレイオフェンスは、どの様に動けば良いか確認していきましょう。
多少のチャンスでシュートに行かない
「多少のチャンスでシュートに行かない」この考え方がディレイオフェンスの肝となります。
難しいかもしれませんが、速攻の場面でのアウトナンバーや、アウトサイドで少しノーマークになった程度でシュートを放っていては、ディレイオフェンスの効果がありません。
明らかな、ワンマン速攻やゴール下のノーマークの場面は、シュートを放つべきですが、ディレイオフェンスの根底の考え方は、時間を目一杯に使った戦術である事を理解しましょう。
ボール運びは素早く
ディフェンスからオフェンスに切り替わってから、フロントコートへのボール運びは素早く行いましょう。
勘違いをしてしまう人もいますが、ディレイオフェンスは、ハーフコートオフェンスの戦術です。
ボール運びをゆっくりと行っていたら、ディフェンスに捕まり、8秒バイオレーションやスティールの危険性も高まります。
パッシングを中心にボールを回す
素早くボールを運んだ後にハーフコートでは、パッシングを中心としたオフェンスの組み立てを行いましょう。
ガードがボールをずっと持っている状態は良くありません。
常に攻めの姿勢を保ちながら、パッシングを行い、ディフェンスにプレッシャーを与えましょう。
ディレイオフェンスのメリット
ディレイオフェンスを戦術として取り入れる事で、どの様なメリットが考えられるか確認していきましょう。
ディフェンスに心理的圧力を与える
ディレイオフェンスの1番の狙いは、ディフェンスにプレッシャーを与えられる事です。
チャンスを急がずに、ゆっくりと攻めるオフェンスは、ディフェンスの焦りを誘います。
特に、点差で相手よりも差をつけている時は、より効果が期待でき、相手チームに「早くオフェンスをやりたい」、「早くボールを奪いたい」と思わせて、焦りとストレスから起きるミスが狙えるのです。
身体能力が低いチームでも戦える
ファーストブレイク(速攻)などの走り合いで得点を取るには、身体能力の高さが重要な役割を占めます。
ディレイオフェンスの特徴は、セットプレーが基本の考え方となる為、身体能力よりも戦略重視の攻撃になります。
スピードやトランジションで相手に劣る場合は、効果的な戦術となることでしょう。
体力の温存ができる
ハーフコートで時間を使いながら攻めるディレイオフェンスは、体力の温存が出来ます。
相手ディフェンスにも同じ条件に見えますが、いつ攻めて来るか分からない為、ディフェンスは安易に休む事が出来ません。
一定の間隔で、ディレイオフェンスを組み込むことも有効です。
ディレイオフェンスのデメリット
ディレイオフェンスの最大のデメリットは、「点差が離されている時に使えない」点です。
試合終盤で点差が離れて負けている場合、ゆっくり攻める事は考えられません。
少しでも点差を縮めようと、自分達のプレースタイルを崩さなくてはならない為、ディレイオフェンスだけを練習していた場合、対応が困難となってしまうのです。
ディレイオフェンスのデメリットまで理解した上で、チームで有効的か考えなければならないぞ!
さいごに
ディレイオフェンスは、様々なメリットが考えられますが、勿論デメリットもあります。
大切になるのは、オフェンス戦術の使い分けになり、基本となるファーストブレイクやアーリーオフェンスも最低限の練習を積むことです。
戦況に応じて、バリエーションのある攻撃ができるチームが強豪となるのです。
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