この記事で分かること!
・ストレッチ4とは何か
・4アウトとストレッチ4の違いについて
・パワーフォワードの役割とは
・ストレッチ4の戦術について
・ストレッチ4のデメリット
・NBAの代表的なストレッチ4選手について
ストレッチ4とは
本来、インサイドを中心にプレーするパワーフォワードのポジションをアウトサイドに据え、インサイドにスペースを作るオフェンス戦術を「ストレッチ4」と呼ばれます。
ストレッチ(stretch)には、「伸ばす」と言う意味が含まれ、相手のディフェンスを広げられる事からその名前が付けられました。
インサイドに広い空間を作る事で、アウトサイドプレーヤーのドライブやセンターのポストプレーをやり易くする効果が生まれます。
今回は、このストレッチ4の戦術について詳しく解説していきます。
ストレッチ4はどんなオフェンスなの?
ビッグマンをアウトサイドに置き、インサイドにスペースを広げる現代バスケの戦術の一つだぞ!
4アウトとストレッチ4の違い
バスケの戦術の中に「4アウト」と呼ばれるオフェンス手法があります。
選手が4人アウトサイドからオフェンスを行う点では同じですが、ストレッチ4は、パワーフォワードの選手がビッグマンである時に多く呼ばれます。
本来、インサイドでプレーを行うビッグマンを敢えて、アウトサイドに置く戦術が名前の由縁になります。
パワーフォワードの役割
従来のパワーフォワードの役割
従来のパワーフォワードは、リバウンドを中心としたゴール近辺での役割が主でした。
ストレッチ4のパワーフォワード
ストレッチ4でのパワーフォワードの役割は、従来の動きに+αで外角からのスキルが求められるのです。
ストレッチ4の戦術
ストレッチ4を戦術として取り入れる事で、具体的にどの様な攻撃バリエーションが増えるか確認していきましょう。
アウトサイドで合わせるスリーポイント
アウトサイドの選手達は、インサイドにスペースが出来た分、ドライブが容易になります。
ドライブからのパスアウトを受け、パワーフォワードは、アウトサイドシュートを狙いに行きましょう。
自身(PF)のドライブイン
パワーフォワードの選手もスペースに対して、積極的なドライブインを行いましょう。
自身も1人のアウトサイドポジションに変化する為、臨機応変にドライブで攻め込む必要があります。
カッティングとアシスト
自身(PF)がアウトサイドからパッサーとしてアシストを狙う事で、アウトサイドの選手もカッティングを多く行う事が出来ます。
ストレッチ4のデメリット
パワーフォワードの多様な戦術を組み立てられるストレッチ4も弱点があります。
リバウンドが弱くなる
インサイドにスペースを作り、その空間に対してオフェンスを展開するストレッチ4は、リバウンド力の低下が課題になります。
基本的にビッグマンは、ゴール付近でプレーをさせる事で、その高さを活かしたリバウンドが期待されますが、外角からのプレーを強いるストレッチ4においてはリバウンド力の低下は免れないと言えるでしょう。
NBAの代表的なストレッチ4選手
・ダーク・ノヴィツキー(身長:213cm 体重:111kg)
・クリス・ボッシュ(身長:211cm 体重:107kg)
・ケビン・ラブ(身長:208cm 体重:118kg)
上記の選手は、世界最高峰のバスケットボールリーグ「NBA」の中でもセンターポジションで戦える体格を持ちつつも、アウトサイドからも高い得点能力を持っています。
ストレッチ4のお手本と言える選手でしょう。
バスケの最高峰NBAでは、2メートルを超える選手が器用にアウトサイドを行うんだ!
さいごに
本来、恵まれた体格を生かして、インサイドで戦うパワーフォワードをアウトサイドでプレーさせるストレッチ4は、理想のオフェンススタイルの一つになりますが、難易度の高い戦術と言えます。
1番に大切になる事が、インサイドとアウトサイドのバランスです。
どちらかに偏り過ぎてもストレッチ4の強みは機能しなくなる為、試合の流れや相手の状況を考えながら最適なチョイスを選択する判断力が大切になる事を理解しましょう。
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