【バスケ】車いすバスケの基本ルールと楽しみ方

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B-MAN
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この記事で分かること

車いすバスケとは

障がいによるレベル分けについて

バスケと車いすバスケの共通ルール

車いすバスケの特有のルール

車いすバスケの楽しさ

車いすバスケとは

選手たちが車いすを使い、バスケットボールを行う種目を「車いすバスケットボール」と言います。

パラリンピックでも大きく盛り上がる種目の一つで、車いすといえども、選手たちの激しいぶつかり合いや繊細なプレーは多くの観客を魅了します。

通常のバスケットボールとの違いは、障がいを持った人達が車いすを使って行われる為、障がいの度合いによってクラス分けがなされるなど、様々な違いがあります。

しかし、その中でもバスケットのルーツを承継している部分が大きく、基本的には元来のバスケのルールと同じ様に行われます。

今回は、車いすバスケットボールの基本ルールと楽しみ方について解説していきます。

B助
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車いすバスケのルールが知りたい!

普段知っているバスケのルールとはどの様な違いがあるの?

B-MAN
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基本的にはバスケのルールと変わりは無いぞ!

しかし、車いすを使うことで特有のルールが存在するんだ!

障がいによるレベル分け

車いすバスケは、競技としての公平を期す為に、選手達の障がい度合いによって、1.0〜4.5の間でレベル分けを行います。

コート上でプレーする選手の合計持ち点が、14点を超えてはいけません。

クラス1(1.0-1.5)
1.0・腹筋、背筋の筋肉機能が無い
・重度な脊髄損傷
・背もたれから離れて、座位バランスが取れない
・体幹を使い向きを変えられない
クラス2(2.0-2.5)
2.0・背もたれから離れ、前傾できる
・腹筋、背筋の機能が少しある
・体幹を使い向きを変えられる
クラス3(3.0-3.5)
3.0・下肢に僅かな筋力があり、足が閉じれる
・骨盤固定ができ、前傾から体を起こせる
・第2腰髄から第4腰髄損傷の選手、両大腿切断者で断端長が2分の1以下の選手)
クラス4(4.0-4.5)
4.0・股関節の筋肉を使い、片側への側屈運動ができる
・第5腰髄以下の選手
・両大腿切断で断端長が3分の2以上の選手
4.5・両側への側屈運動ができる
・片大腿切断で断端長が3分の2以上の選手
・軽度の下肢障害がある選手

中間的な機能を有する場合は、0.5が加点されます。

バスケと車いすバスケの共通ルール

元来のバスケットボールと車いすバスケのルールを比較して、共通点を確認していきましょう。

車いすバスケの試合人数

車いすバスケもコート上の選手人数は、5人でプレーされます。

ベンチ人数もほぼ変わらず、12人です。

車いすバスケのコートの広さ

車いすバスケもコートの広さは、基本のバスケットボールと変わりありません。

スリーポイントラインの距離やフリースローの距離も全く同じになり、バスケットゴールの高さも305cmと一緒の高さになります。

ちなみにボールのサイズも同じになります。

車いすバスケの試合時間

車いすバスケの試合時間も、10分1ピリオドを4回行うクォーター制になります。

クォーターの間のタイムは2分間、ハーフタイムに関しても10分間です。

車いすバスケの得点方式

元来のバスケットボールのルールと得点方式は変わらず、スリーポイントラインより外側からは「3点」、スリーポイントライン内では、「2点」、フリースローは「1点」となります。

車いすバスケの特有のルール

ここからは、車いすバスケならではのルールについて確認していきましょう。

車いすバスケのファウル規定

車いすバスケでは、バスケのルール同様に激しい接触行為は原則禁止です。

相手の腕や体に激しく接触する行為は、ファウルが宣され、個人ファウルは5つ溜まると退場、チームファウルも5回目以降から相手チームにフリースローを与える事となります。

規定されたルールはバスケットボールと同じになりますが、注意が必要なのは、「車いすは体の一部同等の扱い」になる点です。

よって、車いすへの激しい接触や掴む行為も同じ様にファウルとなるのです。

車いすバスケのバイオレーション規定

元来のバスケットボールのルールと比較して、車いすバスケ特有のバイオレーションの規定があります。

車いすバスケのトラベリング規定

【トラベリングとは】
ボールを持った状態から三歩以上歩くと相手チームに攻撃権が移ります。

車いすバスケにおいては、ボールを保持した状態から、「3回以上車いすをこぐ」とトラベリングのバイオレーションになります。

タイヤの操作回数には、注意を払う必要があるのです。

車いすバスケにはダブルドリブルがない

車いすバスケには、「ダブルドリブル」の規定がありません

【ダブルドリブルとは】
ドリブルを一度付き、ボールを保持した状態から、再度ドリブルを行う行為は反則になります。
また、両手でドリブルを付くと反則となり、相手チームに攻撃権が移ります。

車いすバスケでは、一度ドリブルを付いてボールを保持した後でも、再度ドリブルを行う事が可能になります。

車いすから離れる行為は反則

車いすから離れる行為、椅子からお尻が浮いてしまう事も含めて、車いすバスケではバイオレーションとなってしまいます。

選手たちは、上半身の筋力を駆使してシュート、ドリブル、パスの動作をしなければならないのです。

車いすバスケの秒数の規定

車いすバスケのショットクロックの規定は、「30秒」になります。

バスケットボールは24秒の間にオフェンスを行う必要があるので、車いすバスケとの違いがあります。

また、フロントコートまで8秒以内にボールを運ばなければならない規定も、車いすバスケのルールにはありません。

車いすバスケの楽しさ

車いすバスケの魅力は、なんと言っても選手達の磨き上げられた車椅子さばきです。

元来のバスケットボールでは味わえない、ターンやスピード感は、見ている人達を魅了させます。

そして、そのスピードから試合中に幾度と起きる激しい衝突や転倒は、初めて見る人にとっては、大迫力でエキサイティングなモノになっています。

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車いすバスケならではの激しい衝突とスピード感は、観客を大いにエキサイトさせる種目なんだ!

さいごに

2021年に開催された東京パラリンピックにより、男子車いすバスケは、銀メダルという好成績を収め、車いすバスケの更なる躍進と認知度の向上が見られました。

今後も世界一を目指し、大きく期待の高まる種目と言えるでしょう。

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